【千葉 vs 徳島】佐藤優也は果敢なセービングと正確なキャッチングで失点阻止を目指す

2019年9月21日(土)


第25節・琉球戦で勝ったあと、千葉にとってJ2リーグ戦での最多連敗タイ記録の4連敗を含めて5敗1分で迎えた前節(第32節)の水戸戦。千葉のゴールマウスを守ったのは、第16節・長崎戦以来の出場の佐藤優也(写真)だった。折しも台風15号の影響で千葉県内の各地域は被災し、断水や停電が続いている地域もまだ残っている状況下で、千葉県市川市出身の佐藤優は自身のSNSを使って情報の収集と発信に努めている時だった。

水戸戦の試合後には話が聞けなかったため、改めて9月19日のトレーニング後に「どのような思いで水戸戦に臨んだのか」と聞くと、佐藤優はこう答えた。
「どのような思いというよりも、チームもこういう状態ですし、タイミングも千葉県全域がああいう大変な状態の時だったので。そういうつらい思いというか、本当に苦しい生活の中でたぶん(フクアリに)来てくれた人もいるだろうし、そういう中で自分がピッチに立って、ああやって粘り強く戦って勝利ができたというのは、1つチームに貢献できたかなという部分はありますけどね。自分の仕事をしただけですよ」

試合開始早々の2分には、水戸がスピーディーな攻撃で千葉のディフェンスラインの背後を狙うクロスボールを入れたが、佐藤優はペナルティエリアぎりぎりに前へ飛び出して対応。1失点はしたものの、果敢なセービングや正確なキャッチングで2-1の逆転勝利に貢献した。
「あそこ(2分の場面)は(水戸の選手が)2人、フリーだったからね。それは感覚で出ただけです。ボールをこぼしたのはあれだけですよ。試合に出られない状況の中でもずっと心がけてやっていたので、セカンド(ボール)を作らないようにしようという考えでいました」
31分に失点した千葉は39分にクレーベが同点ゴールを奪ったが、45+3分、水戸の小川航基にニアサイドへの決定的なシュートを打たれた。だが、佐藤優はファインセーブで失点を阻止し、小川は「思っていたよりもGKの体が大きくてシュートが当たってしまった」と振り返っていたという。
「ああいう決定機を防ぐ仕事ができれば、チームもまた活気づくけど、ああいう時間に点を取られるとガクッとくるし、しかも自分たちのミスに近い形でのアンラッキーなこぼれ球とかからだったので。何とか体に当たってよかったです」
ファインセーブは地道なトレーニングの賜物だ。サイドや正面からの連続シュートストップのトレーニングで、サイドの角度のないところからの櫛野亮GKコーチのシュートをセーブしたこともあった。その直後、櫛野GKコーチは「ナイス! ニア(サイド)を締めていたか」と言って、佐藤優の予測と反応の良さを褒めていた。

試合に出られない時期が長く、さまざまな面で難しい状態で出場しての勝利への貢献だった。だが、佐藤優は自己評価をすることよりも、苦しい状況下でピッチに立ち続けてきたチームメイトを思いやっていた。
「苦しい中、やっぱり試合に出ている人たちのほうが本当に苦しいから。自分も出ていて、そういう苦しい状況の時には本当に苦しかったし、やっぱり出ていないというのは何にもできないから。逆に、そういう状況の中で、自分が本当に助けになろうという思いとか、いろんな人のためにというのがわりと大きい部分かなと思いました。誰かのためにとか、チームのためにとか、自分というよりはそういう人の思いやりという部分を大事にした試合だったかなと思います。その中で勝利というのはかなり大きかったですね」

千葉はこの1勝を今節につなげ、連勝しなければならない。
「それは間違いないし、もちろんですね。まだまだ本当に苦しい生活の中で、スタジアムに足を運んでくれる人もいるかもしれない。そういう人たちをみんなが助けたいと思っているだろうし、スタジアムで(台風15号義援金の)募金もすごく多く集まっているので、自分たちもそういう頑張りに負けないくらい、戦わなきゃいけないなと思います。セカンドボールを出さないように頑張ります」

チームのため、千葉を応援する人々のため、そして千葉県民のために、佐藤優は怠ることのない努力の成果を発揮し、失点を阻止して千葉を勝利に導く。

文:赤沼圭子(千葉担当)


明治安田生命J2リーグ 第33節
9月22日(日)15:00KO フクアリ
ジェフユナイテッド千葉 vs 徳島ヴォルティス
フクダ電子アリーナ(ジェフユナイテッド千葉)
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