【山口 vs 福岡】声で動かす吉濱遼平。同じ絵を、チーム全員で!

2019年9月27日(金)


前半の早い時間帯で失点が続く山口。1週間前の金沢戦も8分にカウンターからゴールを割られ、追いかける展開となった。ベンチスタートだった吉濱遼平(写真)は後半の早い時間帯からピッチに立つと、味方のミスをカバーするべく奮戦。結果は敗れてしまったものの、池上丈二などと連係して相手のマークを外し、幾度もの決定機を作った。

「チャンスを作るのは僕のストロングだし、仕事。パスを出した身としては決めてほしいとは思うが、決定機も結果につながらないと意味はない。チャンスは3本、4本と、どんどんと作っていきたい」

練習後に吉濱に取材すると攻撃面の話が多く飛び出す。0-1で敗れた試合だからこそ、『失点しなければ勝点を拾えたのでは?』とネガティブな方向に目線が行ってしまうが、吉濱は「前半の立ち上がりの失点だったので、ひっくり返せないほうが問題だと思う」と首を横に振った。

「失点を1点に抑えられたら、僕らの攻撃陣だったら取り返せる。強いチームには逆転する力がある。点を取られたあと、どうやって同じ方向を向いて、いかにまとまって攻撃ができるか。同じ方向を向き、全員がシンクロしてやっていくことが大事だ」

プレーヤーとしての強みは左からの正確なキックで、ボールを失わず、タイミングも逃さない。ただ、良さを結実できるかは吉濱の孤軍奮闘だけでは解決できず、山口が勝利を引き寄せるにはチームの結束力や連動が物を言う。

霜田正浩監督は守備へのさらなる貢献を吉濱に求める一方、攻撃では周りの動きにも目を向け、「ストロングポイントをもっともっとチームのために使ってほしい。クロスやシュート、フリーキックという武器をどうやったらチームの勝利につなげられるか。彼の課題でもあるが、僕らのチームの課題でもある」との認識を示す。やはりチーム全体の動きが必要だ。

6月のウォーミングアップコラムでも触れたが、連動性を高めるカギの一つが「声」。しかし、夏に鳥養祐矢と高木大輔が移籍し、後ろには付いていない目を補ったり、逆転に向けて意思を合わせたりするポジティブな声は小さくなった。吉濱は「いいときはいいが、悪いときに止まらないということでは上に行けない。練習からやらないと試合で勝てない」と危機感を募らせ、トレーニングの中からスペースの有無やパスコンビネーションに対し人一倍の声を張る。

今節の福岡戦も吉濱は針穴を通すようなパスを送るだろう。前向きに攻撃する時間を増やすにも、吉濱が作る好機をゴールにつなげるにも、声がチームを助けてくれる。

「これまでも前から取りに来ないような相手にはうまく崩せている。ブロックを作られても、それは継続したい。残り9試合になったが、チームが同じ方向に向いてやっていければ勝てる」

同じ絵を描けるチームは白星を重ねていける。声でチームを束ね、足でチャンスを広げ、待望の勝利を呼んでくる。

文:上田真之介(山口担当)


明治安田生命J2リーグ 第34節
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