【千葉 vs 山形】増嶋竜也はチームメイトへの刺激とアドバイスでもチームを強くする

2019年10月5日(土)


2012年シーズンにはJ2リーグ最少失点チームとなった千葉だが、近年は攻撃的なサッカーを標榜する一方で、守備組織の構築、選手個人の守備時の戦術的判断とプレーの正確性に課題を残して失点が非常に多くなっている。今季もフアン エスナイデル前監督の指揮下だった第2節・新潟戦は1-4、第3節・山口戦は2-5と大量失点で連敗。第5節から指揮を執った江尻篤彦監督が失点減少に努めて一時期は失点が減ったものの、守備の意識を強めると今度は得点が減ってしまった。攻守のよりよいバランスでの戦いを模索する中、第16節・長崎戦では1-4と失点の多い敗戦となったが、第32節・水戸戦から2試合連続で1失点に抑え、前節(第34節・岡山戦)は無失点で試合を終えた。

最近の試合の失点減少にはディフェンスリーダーの増嶋竜也(写真)の奮闘がある。江尻篤彦監督は9月26日の囲み取材で、前からのプレスがよくなった一因に「増嶋(竜也)が怖がらずに(ディフェンス)ラインを下げすぎないということ」を挙げた。前からプレスをかけに行って守るところ、ラインをコントロールしつつブロックを作って守るところの状況判断、そしてその実践において増嶋が担う役割は非常に大きいが、しっかりと務めている。だが、増嶋自身はそういった守備面の改善への貢献は自分だけではないと、10月3日に話した。
「(8月1日に急性虫垂炎の)手術をしたばかりの時はコンディション的にまだ戻ってきていなかったけど、ちょっとずつ体力も戻ってきて、また手術前の体力が戻ってきた感覚には戻ってきているので。それによって考えることが少し減ったので、自然にみんなを動かせているのかなと思います。僕のところももちろんそうですけど、今、(工藤)浩平さんがトップ下にいることによってだいぶコントロールしてくれているし、気を使ってスタートを切ってくれるので、(佐藤)勇人さんとアンド(熊谷アンドリュー)の(ダブルボランチの)ところでも守備のプレーがもっとはっきりするようになった。浩平さんがだいぶいいキーマンになっているかなと思います」
江尻監督も守備面の改善の一因として、工藤の守備時の賢い動き方を挙げていただけに、指揮官とディフェンスリーダーの考えが一致していることになる。

手術後に初めてベンチ入りした第29節・甲府戦は、エベルトの負傷によって急遽、32分に交代出場。スタメンに復帰した第30節・町田戦は1-1の引き分けだったが、町田に14本のシュートを打たれながらも体を張って連敗を4で止めた。前節はハイボールの攻撃も仕掛ける岡山が相手だったが、増嶋はヘディングの競り合いで優位に立った。10月3日のゴール前の2対2のトレーニングでは、ヘディングの強さを持つクレーベにも競り勝つ場面が何度も見られ、周囲の選手から「ナイス! マス!」という声がかかっていた。
「ああいうとところで負けているようでは務まらないと思って、あれぐらいをベースに他のセンターバックや若い選手の刺激にも少しでもなってくれればいいかなと思います。(新井)一耀も含めてだいぶ頼もしくなってきているし、ああいう選手と一緒に他の選手ももっと負けないように、競争がもっともっと生まれるようなチームになりたいなと思います」

増嶋が刺激を与え、アドバイスを送るのは、自分と同じ守備陣の選手ばかりではない。10月3日のトレーニングの途中、攻撃的MFでまだ公式戦出場がないプロ2年目の本田功輝に、自分が動いて見せながら何かアドバイスをしていた。
「あれはスライディングのところですね。最後のところでどれぐらいの割合で相手が蹴り返すのを意識しながらスライディングするのかと、蹴り返された時の残り足をどこまで意識するのかということをちょっとアドバイスしました」

無失点勝利を目指してチームを引っ張りながら、増嶋はチームメイトの成長とチームの強化にも力を尽くす。山形はいろいろな策を講じてくるチームと評したが、「そういうものにあまり振り回されずに、自分たちのいつものサッカーをできれば、いつもと変わらない安定した戦いができるのかなと思う」と、やるべきプレーに注力して自然体で挑む。

文:赤沼圭子(千葉担当)


明治安田生命J2リーグ 第35節
10月6日(日)15:00KO フクアリ
ジェフユナイテッド千葉 vs モンテディオ山形
フクダ電子アリーナ(ジェフユナイテッド千葉)
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