【川崎F vs 鹿島】冷静さと熱さを共存させる車屋紳太郎

2019年10月8日(火)


寡黙な選手なのかと思いきや、内に秘めた思いは熱い。車屋紳太郎(写真)はそんな選手だ。

現在ワールドカップが日本で開催されているラグビーとは違い、サッカーは納得行かない判定に対し選手が抗議する姿が度々見られてきた。見苦しいという声も少なくなく、サッカー界の中からも変革の必要性を問う団体が出てきているほど。たとえば埼玉県サッカー協会では「試合中、文句を言わない!」をスローガンに県協会を上げて意識改革を進めている(詳しくは埼玉県サッカー協会のHPを)。

そんな中、判定に文句を言わない選手の一人が車屋だ。試合中どれだけ不可解な判定を下されようと審判に食い下がる姿は見られない。

「言ってますよ」とうそぶく車屋だが、たとえ文句を言っているとしても、すぐにその場を離れているのは事実。その訳を聞くと「切り替えのところを意識してます」という。

「そういうところで文句を言って、隙を突かれたくないので」と話す車屋は「リスタートなどで隙を突かれると危険性も高いので」とその理由を述べる。

一度下った判定は基本的に覆らない。だからこそ、すぐに次のプレーに備えるということ。至って冷静な車屋だが、その一方でタイトルにかける思いは熱い。

敗れたリーグ戦27節の神戸戦後。終戦ムードが漂うミックスゾーンの中で車屋は「可能性がある限り、あとは応援してくれる人がいる限り、全力で戦わなければならないと思います」と述べつつ「まだJリーグが終わったわけではないですし、ルヴァンもありますし、しっかり切り替えるのが大事かなと思います」と力強かった。

また、勝利した28節湘南戦後には「残り全部勝たないと優勝はできないと思いますし、リーグ戦は諦めてはならない」と大勝にも気を緩ませず、と同時にルヴァンカップに視点を移していた。

「リーグ戦のこういういい結果がルヴァンにつながってくると思うので。鹿島も調子はいいですが、まずホームでしっかり勝って、次のアウェイにつなげていければなと思います」

ピッチ上では冷静に。そしてタイトルへの思いは熱く。車屋紳太郎は残されたタイトルと向き合っている。

文:江藤高志(川崎F担当)


JリーグYBCルヴァンカップ 準決勝 第1戦
10月9日(水)19:00KO 等々力
川崎フロンターレ vs 鹿島アントラーズ
等々力陸上競技場(川崎フロンターレ)
みんなの総合評価 (4.3)
臨場感 (4.2)
アクセス (3.7)
イベント充実 (4.5)
グルメ (4.1)
アウェイお楽しみ (4.1)

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