【八戸 vs 相模原】キャプテン3年目のシーズン 長期離脱から完全復帰の須藤貴郁が抱く現在地

2019年10月13日(日)


6月16日の第12節・岩手戦で負傷してから約2か月の離脱。8月10日の第20節・鳥取戦で交代出場で公式戦復帰。その後、9月8日の第22節・沼津戦で先発復帰も果たし調子を取り戻しているのはキャプテンの須藤貴郁(写真)。それから現在までのところ、3バックの左を任され先発している。

2014年のJFL時代に八戸に加入してから、長期離脱をすることはほとんどなかった。「これだけ長いこと離脱するというのも八戸に加入してからはないことだったので、外から客観的に見ることができたし、自分の成長に繋がる良い経験になった」と当時の心境を語っている。今季で在籍6年目となり、チームの中でも古株となりつつある。最初は自身のキャリアのステップアップになればと選んだ八戸の地だったが、今はここが自らの『ホーム』という気持ちが強く、かなり愛着もあるという。

前節・岩手戦(南部ダービー)では今季リーグ戦2得点目となるゴールも決めた。中村太一が相手GKに足を掴まれGKに一発退場のカードが出ると、八戸にPKのチャンス。須藤がキッカーを務め、それを冷静に決めた。普段のトレーニングでも練習しているというだけあって、PKを外さないのが須藤の持ち味の一つ。一部のサポーターには、彼を「PK職人」と呼ぶ者もいる。5月に開催された天皇杯1回戦・栃木シティFC戦でも八戸にPKのチャンスがあり、これをしっかりと決めたのが須藤だった。筆者は現地取材にあたっていたが、実はこの時、谷尾昂也が蹴る準備をしていた。しかし、大石篤人監督の一言でその重役が須藤にまわったという裏話がある。後日、「普段の練習を見ていても須藤は外さないので」と大石監督はその経緯について語っていた。前節・岩手戦後にも、「本人も外したことがないと言っていたし、試合に須藤が入っていれば彼に任せるようにしている」と大石監督が話していることから、チームの中で一定の信頼を得ていることは間違いない。もう一つ、須藤について言及しておきたいのは、南部ダービーを制した男という点。簡単に説明すると、共に「南部氏」にルーツを持つ八戸と盛岡との戦いであることからそう呼ばれているのだが、前回対戦時(第12節)にも須藤が先制点を決めている(宮崎泰右のCKにヘッドで合わせた)。そのことから、「南部ダービー男」なんていう異名も囁かれている。

25試合を終えてチームは10勝5分10敗。「現在地で言えば、もっと上の順位にいたかったなというのと、もったいないところが多かった。ただ、チームとしては今まで以上に成長があり、昨年とはまた違って自分たちでボールの主導権を握りながら戦えているのが良い部分。守備面ではもっとやらなくてはいけない」とこれまでを振り返った。加入時から見ている筆者としては、須藤はとにかく献身的。そんなイメージの選手だ。チームのために「際」の部分で献身的に勝負をする男という印象を抱いている。そして、いざという場面でチームを助け活気づける。キャプテンとしては3年目のシーズンも、終盤に差し掛かっている。今季は連勝が少ない中、八戸は現在2連勝中。「今季3連勝がまだないので、そういう意味では大事なゲーム。自分たちがやらなければいけないことをやっていければ自ずと勝ちがついてくると思う。(今節の相手・相模原に)アウェイで負けているので、日々のトレーニングからそういったことを意識して臨みたい」。須藤のその言葉と共に、チームは今季初の3連勝を目指す。

文:佐藤梨香(八戸担当)


明治安田生命J3リーグ 第26節
10月14日(月)13:00KO ダイスタ
ヴァンラーレ八戸 vs SC相模原
ダイハツスタジアム(ヴァンラーレ八戸)
みんなの総合評価 (3.6)
臨場感 (4.8)
アクセス (2.4)
イベント充実 (2.9)
グルメ (3.7)
アウェイお楽しみ (3.4)

みんなの口コミで作る「スタジアムナビ」
全スタジアムの新着投稿フォト

編集部オリジナル特集

観戦アドバイス大募集!スタナビ「スタジアムグルメ」投稿キャンペーン!

移籍情報