【浦和 vs 大分】橋岡大樹、若獅子の勢いでチームを加速させろ

2019年10月17日(木)


ようやく長いトンネルを抜け出した。浦和は前節、清水に2-1の逆転勝利を収め、リーグ戦では実に9試合ぶりとなる白星を飾った。

その立役者となったのが20歳の若武者、橋岡大樹(写真)だ。1点ビハインドでハーフタイムを迎えようとした前半アディショナルタイム、右サイドからホーミングミサイルのようなクロスを入れてエース・興梠慎三のヘディングゴールをアシスト。「ニアを超してあそこに落とすというボールも練習していたので、それがうまくいきました。思い切って足を振ったらああいう形で興梠選手が決めてくれたので本当にうれしい」と日頃の積み重ねが実を結んだ瞬間だった。

さらに75分、相手DFのクリアしたボールを拾い、右足でズドン。「自分の中で、ここにこぼれてくるだろうと思って、来たらシュートを打とうと思って決めていました」と、してやったりの決勝点だった。

チームとして思うようなパフォーマンスをなかなか出せず、残留争いというプレッシャーのかかる中でも、橋岡はハツラツとプレーしている。「初めての経験でもある残留争いを戦っている中であれだけのパフォーマンスを出せるメンタリティーの強さというか、勝負強さ、思い切りの良さはすごい」と岩波拓也も驚く。

当然ながら、橋岡の長所は思い切りの良さだけではない。特にプロ1年目から通用していた空中戦の強さは、もはやチームの重要なオプションになっている。GK西川周作のロングキックを右サイドでの空中戦で競り勝って味方に落とす一連の流れは、以前より高頻度で見られる攻撃の初手であり、困った時にも分の悪くない賭けとしてよく選択される。

最近の試合で言えば、鳥栖戦でその流れから武藤雄樹の今季リーグ戦初ゴールが生まれている。ACL広州恒大戦では、敵将ファビオ カンナバーロが「相手の27番がとても空中戦が強いので、それを意識して置きました」と本職の左ウィングバックではない選手をわざわざ橋岡に当てて空中戦対策をしたほどだった。

ルーキーイヤーで柏木陽介などに「満点」と評価された守備も計算の立つ橋岡の長所。一方、課題とされてきた攻撃面も試合を重ねることで改善されてきている。逆サイドの関根貴大のように、足を止めた状態でもドリブルで局面を打開できるような突破力は備えていないが、運動量と馬力を生かして動きながらボールを受けてダイナミックに前に運ぶことはだいぶできるようになった。敵を困らせ、味方を助けるポジショニングもできるようになっている。

浦和は今後、ACLを挟んで鹿島、広島、川崎F、FC東京と上位陣との対戦が続く。それだけにホームでの大分戦は絶対に落とせない。成長を続ける2年目の若獅子が起爆剤となり、スタジアムを歓喜で染めることを期待したい。

文:神谷正明(浦和担当)


明治安田生命J1リーグ 第29節
10月18日(金)19:30KO 埼玉
浦和レッズ vs 大分トリニータ
埼玉スタジアム2002(浦和レッズ)
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