【八戸 vs 長野】在籍9年目の古株GK山田賢二。「チームとして成長すること」に変わりはない

2019年10月19日(土)


東北リーグ時代から八戸というチームを支え、在籍9年目のシーズンを戦っているのは山田賢二(写真)。JFL時代にも度々大きな活躍を見せ、八戸の絶対的な守護神としてその地位を築きあげてきた。

普段は温厚で優しく、ファンやサポーターからも評判が良い。また、下部組織でサッカーキッズの育成にあたるなど、「賢二コーチ」と子どもたちからも親しまれている。他に東北リーグ時代から在籍の選手としては、新井山祥智、成田諒介、金井隆太がおり、山田を含めたこの4人は長いこと八戸を支えてきた選手たちだ。守護神という立ち位置からも、山田は八戸にとって大きな意味を持つ。

絶対的な存在として八戸のゴールマウスを守り続けてきた山田だが、昨年から今年にかけては事情が異なった。昨季加入のGK花田力が山田の対抗馬となり、3人いるGKの中でもとりわけ彼ら2人がポジションを争う形となった。昨年J3昇格へと導いた葛野昌宏前監督体制下では、花田の起用が目立った。また今季中盤ころまでは、山田と花田のどちらにもチャンスがあり、どちらが正GKとは判断できない序列となっていた。「去年は力の活躍でJ3昇格という良い方向に向かったし、自分としても成長に繋がった。今は力が怪我をしているが、そのあたりは変わらず継続していこうと思って良い刺激を受けている」。山田は、こうした状況についてそのように語った。「出る出られないがメンタルを左右するので、そこもブレずに自分の芯として持ち続けている。キーパーのポジションは一つなのでそれを3人で争う形だが、『キーパーチーム』として良い方向に進んでいけるようにしたい。キーパーの中では、自分が一番年上なので」とも話し、3人で切磋琢磨することをベースに持ちながらも、競う相手の存在を心に持ち続け自身の糧としているようだった。

冒頭で述べた通り、八戸生活も9年目。これまで様々な監督から指導を受けてきた山田だが、今季はプレーに変化を求められたのではないだろうか。昨年までは比較的守備型の指導者が多かった一方、今季の大石篤人監督は攻撃型。当然、GKというポジションにおいても役割に変化があったはずだ。「今まではゴール前で守ることが多かったが、今はビルドアップに加わってほしいということで、最近はポジショニングを上げていて、ビルドアップに参加する回数を増やしている」とのことで、確かに3節ほど前からそうした動きが確認できる。大石監督の期待に応えらえるよう、コミュニケーションを取りながら自分のGK像を模索しているのだろう。

今季は、昨季までと比べると目標設定が難しいシーズンではあるが、「チームとして成長することは変わらない」と山田。自分が成長できれば、チームとしてももっと成長できる。少しずつその形ができてきているという。上位に食い込むのが今季のチーム目標でもあるし、山田個人としてはJ3でどれだけ通用するかというところを目標にこれまで戦ってきた。

全国的に台風被害の全貌が露になっている中、そして今節の相手・長野も大きな被害を受けている中での試合開催。両チームが全力の戦いを見せてくれることが、双方のサポーターや地域の人々にある種の光を見出す作業になることは間違いない。

文:佐藤梨香(八戸担当)


明治安田生命J3リーグ 第27節
10月20日(日)13:00KO ダイスタ
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