【山口 vs 千葉】ファインセーブ連発の吉満大介。攻撃にも質を求め、勝てるゲームに奮闘!

2019年10月26日(土)


「悔しいというのが正直な気持ちです」。地元凱旋となった前節、吉満大介(写真)はファインセーブを連発してピンチをはねのけ無失点に抑えた。とはいえ相手ゴールを割ることはできず、勝点は1を得たのみ。最後方からゲームを動かそうと試みた守護神は、険しい表情のまま90分を振り返った。

「攻撃ではもっとクオリティーを出さないといけないし、守備のところも取りどころをどうするか。前から行ったときに鹿児島は蹴ることが多かったが、跳ね返してもセカンドボールを拾われると相手に勢いが出る。もう少ししたたかに戦わないといけなかった」

前節はサイドでの攻防に優位性を見いだし、吉満も意識してボールを配ったが、フィニッシュまでは持ち込めなかった。鋭く縦パスを送り出したり、意識してパントキックを入れたりと攻撃のアイデアを多彩に持ち合わせているだけに、無得点は受け入れがたい結果だった。

とはいえ、勝点を一つでも拾えたのは、吉満のファインセーブがあったからだろう。霜田正浩監督は「ミツが止めてくれたのが何本もある。そういうシーンではGKも含めて粘り強い守備ができていた」と話す。第34節福岡戦ではPKストップで流れを呼び込み、最近の試合でも片手一本での好セーブが目立つ。

しかし、当の本人はひょうひょうと振る舞い、「ファインセーブに救われた試合だった」と投げかけても、「ありました? そんな印象はないですけど」と笑顔で返し、「それよりも」と続ける。

「あまり自分の中でファインセーブがあったという感じはしない。そういうことよりも、フィールドの選手が、全力で走りきったことのほうが僕としてはファインセーブだったと思う」

フィールドプレーヤーが最後の一矢を決められず、難しい試合は続く。ただ、前線からプレッシャーを与える山口流の守備をチーム全体が体現し、失点は着実に減少している。

前節は右サイドバックの石田崚真がケガ明けで、左サイドバックの川井歩がU-22日本代表のブラジル遠征から帰国したばかり。吉満は「一瞬一瞬に懸けなければいけないし、気を抜けばやられる。そういう面でスライドのところやラインアップのところは意識して声を掛けていた」と彼らのポジショニングに注意を払い、フィールドプレーヤーが担うハードディフェンスを後ろから支えた。

1カ月ぶりのみらスタ開催となる今節は千葉を迎える。吉満は「隙を作らないことが一番。僕たちは90分間、アディショナルタイムも含めて隙を作らないようにする」と話すが、やはり目線が向くのは自分たちが攻め込んでいく相手ゴール。フィールドプレーヤーと同様に「千葉さんにも隙はあると思う。そういう意味では、自分たちも逃さずにしっかり突いていきたい」と誓う。一発のキックでビッグチャンスを作ったり、相手のディフェンスを乱すようなパスを通したり。それは吉満の真価であり、フィールドプレーヤ-にさえ負けない特徴だ。

山口の今季のJ1昇格はなくなった。それでも勝ち試合を届けるのは責務。「ホームでの後押しは心強い。僕たちも結果を出せるよう、練習からいい準備をしていきたい」。最後方から相手のゴールへ。吉満はまだまだこのチームに白星を運んでくる。

文:上田真之介(山口担当)


明治安田生命J2リーグ 第38節
10月27日(日)16:00KO みらスタ
レノファ山口FC vs ジェフユナイテッド千葉
維新みらいふスタジアム(レノファ山口FC)
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