【神戸 vs 仙台】U-22日本代表復帰を狙う藤谷壮。高速カットインからの"左"でアピールだ

2019年11月1日(金)


神戸生え抜きの藤谷壮が、前節のFC東京戦で先発フル出場した。リーグ戦でのフル出場は今季初。直近の天皇杯準々決勝でも90分間プレー。「こういうチャンスをものにしないといけない」という強い気持ちで挑んでいる。そこにはU-22日本代表への想いもあるようだ。
 
日本代表経験者の西大伍が加入した今季。同じ右SBである藤谷の出場機会は激減した。6月1日の磐田戦まで、出場はルヴァンカップの3試合のみ。今季リーグ戦初出場となった磐田戦も、プレータイムは20分。ケガの影響があったのも確かだが、やはり西にポジションを奪われた印象が強い。
神戸で試合に出られない日々が続くと、やがてU-22日本代表にも呼ばれなくなった。
 
神戸が誇るスピードスターにチャンスが巡ってきたのは、前節のFC東京戦前。西の負傷により先発を任されることになった。
だが、試合は1−3の完敗。藤谷は「練習試合などもしてきたので感覚的には落ちてはいなかったけど、相手の揺さぶりに反応が遅れたり、カウンターをくらったり、ボールを奪ってもすぐロストしたり…、イージーなミスが多かった」と、反省の言葉が口から溢れた。
だが、続く天皇杯準々決勝では堅い守備、そしてライン側の鋭い突破で会場を沸かせた。FC東京戦と比べ、明らかに動きは良くなっていた。
「天皇杯は勝つことが大事なので、勝ててホッとしました。個人的にはスピードを活かしたプレーはできたと思います。でも、相手に裏を取られてピンチになった場面もありましたし、そういう部分は改善していきたいです」。
反省の言葉も少なくなっていた。
 
この2試合で藤谷は興味深いプレーを見せている。右サイドから鋭く中央に切れ込むカットインだ。迫力ならルーカス ポドルスキに勝らずとも劣らず。ただ、最後のフィニッシュに課題を残している。
「そうですね〜。ん〜、シュートを打てたらいいなとは思っていますけど、試合だと相手も来て、ブロックもされるのでなかなか打たせてもらえない。でも、左のシュートがあれば武器になる。外れてもいいので積極的に打っていこうかなと思っています」。
藤谷は右利き、ポドルスキは左利き。シュートレンジも違えば、パワー、クオリティもポドルスキが上。そもそも2人を比較する方が間違いかもしれないが、カットインのスピードは藤谷が上だ。仮に藤谷が左足の強烈なシュートを身につければ、神戸の右サイドは相手の脅威になる可能性もある。
何より、西からレギュラーを奪い返すためには、藤谷は武器を増やす必要がある。ゴールという見える形で存在感を示すのも一つの手だ。
 
ちなみに、西は今季7アシストでチームに大きく貢献している。だが、新加入会見の際に「ゴールを取ります」という約束はまだ果たせていない。藤谷もまだ無得点だが、「このチャンスをものにしないといけない」ならゴールでアピールするのが手っ取り早い。
しかも、仙台戦を前に神戸はJ1通算900得点まであと1点に迫っている。このメモリアルゴールを“左足”で。藤谷が先制点でレギュラー定着とU-22日本代表復帰への狼煙を上げる。


文:白井邦彦(神戸担当)


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