【岐阜 vs 徳島】漢・馬場賢治。そのフットボーラーとしての姿勢とは

2019年11月1日(金)


若手選手時代を回想すると、馬場賢治は「恵まれていた」という。神戸では「先発か途中出場なのかは決まっていなかったが、大事なときに点を獲って大事なときに(チームメイトにも)タイミングよく声をかけてくれる人でもあった」吉田孝行氏に巡り合った。2012年にはユース時代を過ごした湘南でJ1昇格を達成した際も、「試合に出場するとスタジアムの空気を変えられる」坂本紘司氏はチームの通算得点数でトップに立つレジェンド。ただ、その年を最後に坂本氏は現役を引退した。レジェンドたちは、共に過ごした時間の中では先発を約束されている存在ではなかった。

偉大な2人選手から学び、得たこと。それは「試合に出場できないときに自分がどういう立ち振る舞いをできるのか?」という“問い”。競技者としての姿勢とはー。34歳のベテランとなった今この瞬間にこそ、その答えを実感するという。

「試合よりも普段の練習の方が時間は多い。試合を想定して、どれだけ準備できるのかの積み重ねが結果に繋がる一番の近道だと思う」

だが、岐阜加入後、馬場自身もがき続けてもいる。夏に大分から加入して以降、得点数は未だ『0』。第29節・柏戦では「言い訳できない」決定機を逸し、その翌々週には「シュートする瞬間、『外してしまうかも』という気持ちがある」と悩みも告げた。しかし、日々の練習から「どこまでダッシュできたかや当たり前のパスやシュート練習を積み上げられるかが大事」だと、妥協だけは一切として嫌う。10月30日に行われた第23節・鹿児島戦(悪天候による延期分)も、決まったかに思われたヘディングシュートは相手GKの好セーブに阻まれ、途中交代後にチームも鹿児島に敗北。ただ、それでも「上の年齢になって、見られる立場になったことは意識している」との言葉どおり、敗戦後のピッチには試合を終えた選手らへといち早く駆け寄り、背中を叩く馬場の姿があった。

今節・徳島戦は、馬場に注目だ。多くの若手選手らで構成される岐阜に対し、通算6クラブを渡り歩いたベテランFWは言う。「若いときにどんなベテランを見てきたかとか、どういう経験をしてきたかが(若手選手にとって)将来、非常に重要になってくる」。そして、『競技者としての姿勢』にも、馬場は一つの結論を出している。

『自分に嘘はつかない』

J2残留へ、望みが薄くなって迎える岐阜の今節。「自分の精一杯の立ち振る舞いを見せたい」と語る“漢”が、必ず答えを出してくれるように感じる。

文:岩波陽平(岐阜担当)


明治安田生命J2リーグ 第39節
11月2日(土)14:00KO 長良川
FC岐阜 vs 徳島ヴォルティス
岐阜メモリアルセンター長良川競技場(FC岐阜)
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