【新潟 vs 長崎】初の全試合フル出場は大武峻の成長の軌跡

2019年11月23日(土)


自身、初のシーズン全試合フル出場まで、あと90分のところまで迫っている。しかし大武峻(写真)は、最終節のV・ファーレン長崎戦を前に気持ちを不要に高ぶらせることなく、これまで通りの準備を進めている。

センターバックというポジション柄、ときにはファウルで相手を止めるべき場面もあったはずだ。だが、連続フル出場は昨年の第31節愛媛FC戦から続いているので、すでに53試合を数える。

今シーズン、ここまで受けた警告数は3。3枚目のイエローカードは、第8節のファジアーノ岡山戦で受けたもので、意外なほどシーズン序盤だ。

もちろん、そこから「先発フル出場」に気を取られ、手ぬるい守備をしていたら、いずれ記録は途絶えていただろう。ぎりぎりのところで体を張ってきたからこそ、いまがある。

全試合フル出場を意識し始めたのは、舞行龍ジェームズが川崎フロンターレから加入した、8月半ばころから。「舞行龍くんとCBを組み始めてから安定感がすごく出てきて、簡単にやられそうな雰囲気がなくなった。このままいけば、センターバックが代わることはないだろう、と感じて」、42試合フル出場へのルートが開けていった。

舞行龍以外のCBに不満があったわけではない。むしろ、「自分自身のプレーが不安定だった」と向き合う。

舞行龍が初出場となった第28節ファジアーノ岡山戦は0-3と完敗。チームも連敗となったところで、吉永一明監督からは「先発から外すぞ、と言われていました。実際、プレーもよくないし、『仕方ない』と覚悟していた」。しかし、他の選手のコンディション、プレーぶりなどのめぐり合わせもあって、先発に名を連ね続け、変わるためのチャンスを得た。

自分と向き合い、目指したのは、「試合はもちろん、練習から常に、監督が使いたいと思うようなプレーをすること」。紅白戦から、ほかのCBよりよいプレーを心掛け、取り組み続けた自負がある。

「ヘディングは自分の武器だけれど、チームにはパウロンや柳(育崇)ら、同じような強さを持ったCBがいる。だったら、ビルドアップや周りへの声掛けといった、それ以外の長所、差をどう示すか」。ビルドアップに秀でるCBに対しては、高さや強さで差をつける。そうしたトータルでのアプローチが、CBとして総合力を高めることにつながった。

最終節の相手である長崎とアウェイで対戦した第13節(●2-3)は、自身がクロスボールをかぶってしまい、背後で呉屋大翔に合わされて、先制を許した。「あれは今シーズン、初めてはっきり自分のミスから失点したものだったと思います。そこから変わっていることを、自分もチームも見せないといけない」。成長の軌跡を、シーズン全試合にフル出場という形で刻み付ける。

文:大中祐二(新潟担当)


明治安田生命J2リーグ 第42節
11月24日(日)14:00KO デンカS
アルビレックス新潟 vs V・ファーレン長崎
デンカビッグスワンスタジアム(アルビレックス新潟)
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