【大宮 vs 山形】盤石のホーム。笠原昂史がチームをその「手」で高みへ導く|大宮ウォーミングアップコラム
2019年11月30日(土)
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開幕前に目標として打ち立てたJ2優勝は果たせなかった。最終節まで可能性を残した2位での自動昇格も、横浜FCに競り負ける形となった。ただ、J1への道はまだ閉ざされてはいない。特に、J1参入プレーオフを3位での出場となる大宮にとっては、J2との対戦ではホームで戦えるアドバンテージがある。引き分けで次のラウンドに勝ち上がれるルールとしてのアドバンテージはもとより、NACK5スタジアム大宮に限れば13勝6分け1敗という圧倒的なホームでのしぶとさ。敗戦率5%というのは、このルールにおいては非常に心強い。
もっとも、「ホームアドバンテージで勝とうと思うな。まずスコアで勝つ。今週はそこを強調してきた」と高木琢也監督。それは、ゴールマウスを守ることになるであろう守備の人、笠原昂史(写真)も同じ気持ちだ。
「点を取って勝ちにいく姿勢を見せなきゃいけない。勝たなきゃ上がれないというぐらいの気持ちでやらないと足下をすくわれる」
金沢戦では、コースをうまく突かれたシュートで1失点こそ喫したが、オープンな展開の中、何度も訪れたピンチにもビッグセーブを連発。それはそのまま、プレーオフへも好調ぶりをアピールすることとなった。
「結果はドローでしたけど非常にいい戦いがチーム全体としてできていたし、次につながる戦いができたと思う。次に向かっていくきっかけとしては、すごくいいゲームだったと思う」
自身が無失点ならタスク完了、2回戦に進めることになる。「今までやってきたことの精度をまたさらに高められるように」と練習に取り組んできた。いよいよ明日は、その真価を見せる時だ。
昨年のプレーオフ1回戦、東京V戦では、同じように引き分け以上で勝ち上がりの条件ながら、受けに回ってセットプレー一発に沈んだ。その様を、ただベンチで見守ることしかなかった悔しさは、その胸に刻み込まれているはずだ。
今年こそ、自分の「手」でつかみ取る。
文:土地将靖(大宮担当)
J1参入プレーオフ 1回戦
12月1日(日)13:05KO NACK
大宮アルディージャ vs モンテディオ山形
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