【八戸 vs C大23】J3初年度を締め括るラストマッチ。主将・須藤貴郁が感じたチームの成長

2019年12月7日(土)


シーズンが終わりに近づくにつれ、サポーターたちがどこか落ち着かなくなる。今季チームに貢献してくれた選手たちの進退が気になり始めるからだ。八戸においても既に何名かの選手の退団や引退、そして今季指揮を執った大石篤人監督の退任も発表された。今節はJ3参入初年度のラストマッチであり、八戸に多彩な攻撃と得点力というエッセンスを加えてくれた大石監督体制下でのラストマッチでもある。

「『今年のサッカーはすごく面白い』と見て下さる方々から言われることが多かった」と今季を振り返るのは、キャプテンの須藤貴郁(写真)。JFL時代は守備面に定評があった八戸だが、その一方で得点力が課題にあった。「面白いサッカー」という評価の背景にあるのは、今季、大石監督がこのチームに植え付けてきた攻撃力。ハイライン、ハイプレス、左右からの組織的なサイド攻撃、意図した形でゴール前を崩す。こうしたものを武器に戦い、前節の第33節終了時点で47得点。一試合平均約1.42得点、J3全体では7位にあたる。「点が取れなかったところから点が取れているという部分では、八戸の新しい形を見せた。シーズン序盤は苦しんだが、比較的失点を少なく戦えるようになった」という須藤の言葉からも、ベースにある守備力を継続しながら、攻撃力に磨きをかけたシーズンだったことが伺える。

DFの須藤としては、守備面での責任がのしかかった。シーズン序盤はホームで勝てない時期が続き、得点している一方で失点も目立った。しかし、シーズンが終盤に向かうにつれ、八戸の持ち味である粘り強さや守備力が見られるようになったのだ。守備に関しては、「任せられていた部分は多くあったので、オプションをいくつか練習しながらも、自分たちで対応できるのが一番いい形だと大石監督から言われていた」という。大石監督が、選手たちに判断を任せる場面もあったことから、守り方に関して大きな変化はなかったようだが、守備陣の「行くか、行かないか」という判断の甘さが、結果を左右した時期もあった。そうした経験を積み重ねてチームは成長を遂げ、サポーターたちが「面白い」と評し、それが八戸の特徴として定着した。「今季前線に能力の高い選手が入ったこともあり、攻撃の立ち位置、どこを見るかなど組織的なプレーを練習してきたので、そういったところが得点に繋がったと思う」。そう須藤が触れているように、現在10得点の上形洋介、9得点の三田尚希といった前線の新たな顔ぶれが、チームの攻撃力に箔をつけた。攻守一体となり、意図的なプレーでゴールを奪ってきた戦いぶりは、まさに今季の八戸を象徴している。

泣こうが笑おうが、J3参入初年度の最後の試合。
「今季は多くの人に足を運んでいただいて勇気づけられた。ホームで勝てない中、それでも応援してくれる人たちがいた。自分たちがしっかりと結果を残して、来年に繋げられれば」
今年1年間取り組んできた自分たちのサッカーを見せ、このメンバー、そして大石監督体制下で有終の美を飾ってほしい。

文:佐藤梨香(八戸担当)


明治安田生命J3リーグ 第34節
12月8日(日)13:00KO ダイスタ
ヴァンラーレ八戸 vs セレッソ大阪U−23
プライフーズスタジアム(ヴァンラーレ八戸)
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