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【神戸 vs 横浜FC】ライフキネティックで進化!? 酒井高徳の居残り練習が面白い。

2020年2月22日(土)


2月15日、J1開幕前の最後のメディア公開練習が行われた。内容的には、ウォーミングアップに始まり、6対2のロンド、5対5の戦術練習など、これと言った目新しさはなかった。
だが、居残り練習で目を引く光景があった。酒井高徳がヘアバンドのようなもので右目を隠し、ロングボールをトラップしていたのだ。別の言い方をすると、左目だけでボールコントロールする練習を繰り返していた。
どんな意図があるのか。練習終わりに疑問をぶつけると「ライフキネティック」という単語が飛び出した。

ライフキネティックはドイツで考案されたもので、主に脳を鍛えアスリートのパフォーマンスを向上させるトレーニング方法である。ネットで検索すれば、ドイツ代表時代にルーカス ポドルスキが行ったとか、ユルゲンクロップ監督が導入したとか、色々と事例が出てくるので興味のある方は調べてほしい。
話を酒井に戻すと、彼がライフキネティックに出会ったのはシュツットガルト時代だという。
「ライフキネティックは、もともと老人ホームなどでリハビリに使われていたもの。それのサッカーに特化したメニューをドイツで習い、面白いなと思って色々とやり方を学びました。(今日の居残り練習で)効き目を隠してボールをコントロールしていたのも、その時に覚えたトレーニングの一つです。効き目を隠すと、脳が見えないことに対してストレスを感じます。それを感じないようにするのが目的で、器具を外した時に視野が広がるというか、くっきりはっきりボールが見えるというか。人間は両目で見ていると自然と効き目で見ているらしく、その影響で反対の目が劣化してしまうそうです。それを回復させるイメージで時々やるようにしています」

実際、片目の酒井は後方からのロングパスに対して、トラップミスを繰り返した。苛立つ仕草も見せた。それを何本か繰り返した後、今度は器具を外して両目で同じトラップ練習をすると、絶妙な位置にピタリとボールを止められるようになった。もちろん、定期的に続けないといけないのだろうが、なかなか即効性のあるトレーニングのようでもあった。
とはいえ、そもそも酒井ほどの選手が若手以上に居残り練習をする必要があるのだろうか。
「いやいや試合毎に思うところがいっぱいあって、それを克服するために試したいこともたくさん出てくる。やりたいことが多すぎて、ちょっと渋滞している感じです」

向上心か、探究心か、あるいは単純にサッカーが好きなだけか。いずれにしても、酒井は常に何かにトライし、サッカー選手として進化を続けようとしている。だからこそ、観客は彼のプレーにいつも驚かされるのだろう。

文:白井邦彦(神戸担当)


明治安田生命J1リーグ 第1節
2月23日(日)16:00KO ノエスタ
ヴィッセル神戸 vs 横浜FC
ノエビアスタジアム神戸(ヴィッセル神戸)
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