【山形 vs 栃木】栗山直樹、続いていく格闘のなかで

2020年6月26日(金)


長いリーグ戦の中断期間中、葛藤を抱えて過ごしていた。

「自粛する前、(シーズン開幕の)磐田戦が終わってから4月の頭まで、新しいことをやることに対してのストレスだったりとか、去年から継続している部分と新しく石丸さん(清隆監督)が加えてくれた部分というのを考えてやりながらも、自分のなかでうまくいかない時期がありました」

山形での4シーズン、とりわけこの2シーズンで、栗山直樹はJ2を代表するセンターバックへと成長を遂げた。ストロングヘッダーとして跳ね返し、精緻な観察眼と読みでカバーリングも的確。クレバーな立ち回りは、チームの質を上げる大きな役割を担っていた。

19年にプレーオフ進出を果たした山形が次なる進化を託したのが石丸監督。主導権を握るため、ポゼッションの比重をより高める戦い方にシフトし、シーズン前のキャンプ中から取り組んできた。しかし、リスク低減を主眼にシンプルなプレーが多かった昨シーズンからのシフトチェンジは、側から見るほど簡単ではない。

「練習試合でもなかなかいいプレーができなかったり、自分が出ているときに結果が残せなかったり失点をしたり、自分たちが出終わったときに(メンバーを入れ替えた)チームが逆転する、みたいなのが何試合もあって、そこで自分にストレスを抱えるようになった時期でもありました」

0-2と敗れた磐田戦も栗山自身が直接失点に絡んだわけではなかったが、チームの結果が出ない以上、自分の責任を棚に上げるわけにはいかなかった。4月初旬、チーム活動が完全に止まり、自粛期間に入ってからも、コーチングスタッフが編集した映像を観ながら考えたり、フィジカル関連の情報を文献やSNSで積極的に取り入れてきた。全体練習が再開されて3週間ほど経った先週、栗山はこう振り返っている。

「もう一段階、自分がレベルアップするためにめざしていかなきゃいけないところの道筋が見えたので、そういう意味では自粛期間というのはすごい有意義だったかなと思います」

その変身はまだ途上だ。タイトな日程や激しいチーム内競争のなかでまた苦悩することもあるだろう。それでもいい。栗山は再開するリーグに覚悟を決めて臨む。

「本当に誰が出ても変わらずできると思いますし、そのなかで自分が出るために、連戦だとしても自分を使いたいと思わせられるようなパフォーマンスをして、僕は出続けたいなと思います」


文:佐藤円(山形担当)


明治安田生命J2リーグ 第2節
6月27日(土)19:00KO NDスタ
モンテディオ山形 vs 栃木SC
NDソフトスタジアム山形(モンテディオ山形)
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