【琉球 vs 長崎】ベンガラのユニフォームに身を包み、知念哲矢が果たした念願のプロデビュー

2020年7月14日(火)


地元出身の大卒ルーキーが前節の徳島戦でJデビューを果たした。
琉球に期限付き移籍中のDF鈴木大誠が契約上の理由で保有元の徳島との試合に出場できず。そこで白羽の矢が立ったのは178cmのセンターバック、知念哲矢だった。

那覇市出身の知念は中学卒業後、長崎総合科学大附高に入学。2年生で全国選手権に出場、最上級生になってからはキャプテンを務めた経験を持つ。進学した近畿大では最終ラインの要となりチームを支えた。

プロになりたいと意識したのは中学生の頃。FC琉球の試合を見たのがきっかけだった。
「当時の琉球はJFLで戦っていて、選手の姿を見てカッコいいなと思っていましたし、サインをもらったことは今でも嬉しい記憶として残っています」。

そしてプロの世界に絶対に入りたいと思うようになったのが近畿大でプレーしていたとき。1年先輩のFW粟飯原尚平(岐阜)の存在が大きい。大学時代、当たり前のように粟飯原との一対一を繰り返しながら守備を磨いてきた知念にとって、身近でプレーしていた選手がプロに入ったことは大きな刺激となった。大学サッカーがJリーグへの登竜門であることを強く認識したことでより一層プレーに磨きをかけ、守備だけでなく攻撃でも存在感を示すと、第97回関西学生リーグ戦1部ではDFながら6ゴールを奪いチーム内得点王にもなった。

セルヒオ・ラモスを意識しビルドアップにも磨きをかけた知念は昨年夏、練習生として琉球に加わると、左足から繰り出す長短のパスを披露しチームの首脳陣からも認められる存在となった。そして大学に戻ったあとのリーグ戦では樋口靖洋監督が直接視察し、その後オファーを受けた知念は念願のJリーガーとなった。

目指していた開幕戦出場は叶わなかったが、地元での徳島戦でプロ初出場初スタメンを果たした知念。CBでコンビを組む李栄直から「お前の強みを出していけ。あとはカバーするから」と背中を押されてピッチに立つと一対一で体を張り、インターセプトから攻撃につなげるシーンを数多く作った。「思ったより緊張もなくプレーすることができた」と試合後に語った知念の強心臓ぶりは、出場した88分間存分に披露したといえる。ただ唯一、渡井理己との一対一で振り切られて失点につながった場面は「スライディングをしようとしたところ直前に相手が入れ替わると思ってキャンセルしたところ、踏ん張りが効かずスリップした」と、自分のミスを悔やんだ。

「満足はしていない」とプロの厳しさを実感したデビュー戦。しかしこの経験が知念とってのターニングポイントの一つになることだろうし、間近で見た琉球サポーターもきっとそう感じ取ったと思う。


文:仲本兼進(琉球担当)


明治安田生命J2リーグ 第5節
7月15日(水)19:00KO タピスタ
FC琉球 vs V・ファーレン長崎
タピック県総ひやごんスタジアム(FC琉球)
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