【福岡 vs 愛媛】強靭な肉体とスピード。そして守備という新たな魅力を身に付けて増山朝陽はピッチを走る。

2020年7月28日(火)


高校時代「ヒガシのクリロナ」の愛称で呼ばれた男が、いま再び博多の森のベスト電器スタジアムで躍動している。その名は増山朝陽。持ち味は鍛え上げられた強靭な肉体と他を圧倒するスピード。第5節磐田戦で、長い距離を全速力で駆け上がり、チームを勝利に導くゴールを挙げた姿は記憶に新しい。

将来を嘱望されて高校卒業と同時にヴィッセル神戸に加入。ここまでの5年間を振り返れば、目の前に立ちはだかるプロの壁に加え、腸腰筋肉離れ、右膝前十字靭帯損傷の2度の怪我など、決して順調とは言い難い。だが、「長期離脱も自分を見つめなおすための時間」と話す増山は、持ち前のポジティブな性格で自分と向き合ってきた。そして、今年から福岡でプレー。移籍にあたっては「運命的なものを感じる。地元に帰って来てプレーできるのも何かの縁。100%の力を発揮できるように日頃から取り組みたい」と話していた。

そんな増山のテーマは「チームで自分が活きるために何が必要か」ということ。日々、監督、コーチとディスカッションを重ね、自分を見つめている。
「意識するところは、相手のラインが高ければ背後を狙うということ。相手が引いている時はサイドで受けて仕掛けること。中で受けるのは得意ではなかったが、最近ではそこでもチャンスメイクできるようになってきた」

そして献身的な守備も、増山にとっての新たな武器であり、新たな魅力になりつつある。
「もう一歩、二歩寄せるというところは意識していたが、無意識のうちに自分でブレーキをかけてしまって、やっているつもりでもやれていないところがあった。100のスプリントで、ボールに寄せるスピードを上げようと意識して守備をしたら、いい感じではまるようになった。守備は嫌だなと思っていたが、いまでは守備が楽しくなった」
「チームで自分が活きるために何が必要か」をテーマに、特徴であるスピードを最大限に活かす中で見つけた守備の楽しさ。長谷部茂利監督も「成長したということ」と表情を緩める。

もちろん、「守備も100%、攻撃も100%」を求める長谷部監督の下では、本来の持ち味である攻撃面での貢献も当然のように求められている。
「手応えはある。けれどやはり結果を出さないといけない。3試合で1点しか取れていないのが現実で、自分の目標である二桁得点、二桁アシストを達成するためには、自身の複数得点、そしてアシストが必要」
チャンスに顔を出し、自らチャンスを作ることはできている。あとはいかにして結果に結びつけるか。それも「チームで自分が活きるために何が必要か」というテーマの一つだ。

迎える愛媛戦。ボールを奪い、ゴールを目指す増山のプレーから目が離せない。


文:中倉一志(福岡担当)


明治安田生命J2リーグ 第8節
7月29日(水)19:00KO ベススタ
アビスパ福岡 vs 愛媛FC
ベスト電器スタジアム(アビスパ福岡)
みんなの総合評価 (4.3)
臨場感 (4.3)
アクセス (4.3)
イベント充実 (3.6)
グルメ (4.0)
アウェイお楽しみ (3.7)

みんなの口コミで作る「スタジアムナビ」
全スタジアムの新着投稿フォト

編集部オリジナル特集

移籍情報