【長崎 vs 東京V】MF澤田崇 寡黙なファンタジスタはプレーで「語る」

2020年8月1日(土)


ゴールやアシストに特段秀でているわけではない。ただ、指揮官が代わってもシステムが変わっても必ず重宝される。それがMF澤田崇というアタッカーだ。「自分がいまできることをやるだけ」。口数は少ないが、そのひたむきな姿は見る者の心を打ち、仲間を鼓舞する。プレーで「語る」ことができる、替えの利かないファンタジスタだ。

90分間走り続けられるスタミナは、無尽蔵という表現がぴったり。鋭いターンから繰り出すドリブル突破は、相手が疲れてきた終盤にむしろ切れ味を増す。タレント豊富な長崎の前線で、他との明確な違いを生み出している。

高いパフォーマンスの裏には、日々の鍛錬がある。コロナ禍に伴うチームの活動休止期間をリフレッシュに当てる選手もいる中、澤田は家の近くにある海辺や坂道をひたすら走り込んだ。今年で29歳。「もう若くない。動けなくなるのが怖いから意識的にやっている」と語る陰の努力家がチームの躍進を支えている。

熊本県出身。2016年に震災が発生した際は、他のJリーガー有志と共にサッカー教室を開いて被災地の子どもに寄り添った。そして今年。記録的な大雨が続き、再び故郷を自然の猛威が襲った。「育ててもらった大切な場所。少しでも力になりたい」。近いうちに、何か形に残る恩返しをやろうと決めている。

「自分がいまできること」に力を尽くす。ピッチの中でも外でも、そこは決してぶれない。だから、信頼されている。


文:中島宙(長崎担当)


明治安田生命J2リーグ 第9節
8月2日(日)18:00KO トラスタ
V・ファーレン長崎 vs 東京ヴェルディ
トランスコスモススタジアム長崎(V・ファーレン長崎)
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