【清水 vs 名古屋】三冠世代のエース・川本梨誉。つねに100%で取り組む理由と想いとは

2020年8月4日(火)


新型コロナウイルス感染拡大の影響で計3試合の短期決戦に変更されたYBCルヴァンカップのグループステージ。しかも、22日間で7試合という超過密日程の中に残り2試合が組み込まれており、まさにチームの総合力が問われる戦いとなる。
だが、だからこそ楽しみな面も多い。とくに清水の場合は、活きの良い若手が多く、ピーター・クラモフスキー監督もこれまで彼らを積極的に起用しているので、非常にフレッシュなメンバーが見られる可能性は大いにある。

前節・浦和戦で今季初出場したユース出身のルーキー・川本梨誉も、YBCルヴァンカップでの活躍が楽しみな存在の1人だ。
川本は、清水ジュニアユースでの3年時に全国大会三冠を成し遂げた世代のエースであり、抜群の身体能力を生かした縦への突破力が高い評価を受け、年代別日本代表の常連となってきた。もちろんスピードも持ち味だが、単に速いだけでなく非常に“馬力がある”ところが大きな魅力だ。
6月に19歳になったばかりだが、身体の強さという面でもJ1の舞台で十分に通用するパワーを見せており、浦和戦ではゴリゴリと縦に仕掛けるドリブルで同点ゴールにつながるCKを獲得した。
「(浦和戦で)当たりに来られても正直強さは感じませんでした。練習でヴァウド選手と1対1をやるシーンがすごく多くて、普段からあれだけすごい選手とやれていることで試合で楽に感じられるんだと思います」(川本)
元々インテンシティに優れた選手だが、それがプロのハイレベルな環境でますます鍛えられている。

そんな川本が今もっとも大事にしているのは、「毎日の練習で100%の力とモチベーションを持って一所懸命やることをつねに考えています」というところだ。リーグ再開時はケガで出遅れたが、復帰後は全力で練習に取り組み、紅白戦などでゴールやアシストという結果を出して浦和戦の出場を勝ち取った。
クラモフスキー監督も、若い選手に経験を積ませるために彼らを起用しているわけではなく、「我々が見ているのは、練習でパフォーマンスをしっかり出してくれているかどうか。毎日何ができているか、試合に何をもたらせるかが重要であり、年齢は関係ない」と語る。
川本自身もそこをよく理解しており、「練習中からビデオを撮ってつねに(パフォーマンスを)見てくれていますし、浦和戦でメンバーに選ばれて、つねに100%で練習をやることがどれだけ大事かというのをあらためて感じました」と言う。それは川本に限った話ではなく、ベテランでも同じ。日頃の練習から高い競争意識が生まれていることが、チーム全体の成長につながっている。

また川本には、ジュニアユース時代から一緒にやってきた仲間への想いもある。今季ユースからトップに昇格したのは川本とノリエガ・エリック(ユースから在籍)だけで、他のチームメイトは大学経由でプロ入りを目指している。
「僕が浦和戦に出たときにユースの仲間たちが連絡をくれて『梨誉が早く点を決めるシーンが見たい』と言ってくれました。大学に行った仲間が試合で出たり頑張っていたりするとすごくうれしく思いますし、自分も負けていられないので、僕が先頭に立っていけるように100%頑張るだけです」(川本)

再びチャンスが訪れそうな今回の名古屋戦で、彼が目指すことは明確だ。
「早くスタメンをとれるようになるためにも、ルヴァンカップで結果を出すことがマストなので、明日自分がどれだけできるかが楽しみですし、まずはチームが勝つということ。あとは自分たちが楽しんで、サポーターの方々にも楽しんでもらえるように一所懸命やるだけです」(川本)
プレーにも言葉にも迷いがない19歳の若武者。水曜日の名古屋戦では、荒削りながらもエネルギーに満ちあふれた彼のプレーをじっくりと堪能したい。


文:前島芳雄(清水担当)


JリーグYBCルヴァンカップ 第2節
8月5日(水)19:00KO アイスタ
清水エスパルス vs 名古屋グランパス
IAIスタジアム日本平(清水エスパルス)
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