【柏 vs 大分】日韓代表GKだけではない。柏には滝本晴彦がいる!

2020年8月11日(火)


GKはたった一つしか出場の枠がない特殊なポジション。その枠を巡って、柏では中村航輔とキム スンギュという日韓代表同士によるアジア最高レベルのポジション争いが日々繰り広げられている。
だが、1週間前のYBCルヴァンカップの湘南戦で、あたかも「俺もいるぞ!」とばかりにゴール前に立ちはだかり、いくつものファインセーブでチームのプライムステージ進出に大きく貢献したGKは滝本晴彦だった。

滝本が勝利を掴み取るまでには時間を要した。初出場はプロ3年目のAFCチャンピオンズリーグの天津権健戦。アレシャンドレ パトの決定的なシュートを止めるなど好プレーもあったが、試合は2−3で敗れた。また、同年のYBCルヴァンカップ準決勝第2戦の湘南戦では延長戦でも決着がつかず、試合はPK戦へと縺れ込んだ。この試合でゴールマウスを守った滝本は、PKを止めることができず「チームを勝たせるGKになりたい」と、悔しさを滲ませながらさらなる成長を誓った。

現在、仙台のアカデミーGKコーチを務め、現役時代は柏でプレーしていた稲田康志から「どんなことがあってもブレずに続けろ」という教えを受けた滝本は、中村という日本代表GKがいるゆえに出場機会が限られてしまっても、自分自身の成長を期して直向きにトレーニングに励んでいた。むしろ「航輔くんが代表で得たことを僕が吸収できればまた成長できる」と前向きに捉え、黙々と準備を続けた。

間違いなく、その直向きな取り組みの成果が現れたのが1週間前の湘南戦だった。以前は不安定な一面も覗かせたのだが、この試合では90分間に渡って安定感のあるプレーを見せ、タリクのボレー、指宿洋史のヘッド、大橋祐紀のシュートと、失点してもおかしくはなかった3度の決定機を阻止した。奇しくも2年前にPK戦で敗れ「チームを勝たせるGKになりたい」と誓った時の相手、湘南を完封して掴み取ったプロ入りスタメン初勝利だった。

それでも滝本は浮つく様子を一切見せなかった。
「もちろん自分が出た試合で初めて勝てたことは嬉しいんですけど、あくまでもそれは通過点だと思っているので、一喜一憂せず、次に来るリーグ、ルヴァンカップに向けて準備をしていきたい」

ネルシーニョ監督は選手の実績に関係なく、単純にプレーが良ければ試合に抜擢する。YBCルヴァンカップから中2日で行われた明治安田生命J1リーグの横浜FM戦、湘南戦のプレーを評価された滝本はベンチ入りを果たした。

日本代表の中村航輔、韓国代表のキム スンギュだけではない。柏には、着実に成長を遂げる滝本という有望なGKがいる。


文:鈴木潤(柏担当)


JリーグYBCルヴァンカップ 第3節
8月12日(水)19:00KO 三協F柏
柏レイソル vs 大分トリニータ
三協フロンテア柏スタジアム(柏レイソル)
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