【清水 vs 鹿島】ユース黄金世代の10番・宮本航汰。「気持ち」を全面に出してチャンスをつかみ取る!

2020年8月11日(火)


今季のYBCルヴァンカップではすでにグループステージ敗退が決まっている清水と鹿島。だが、だからこそ両チームとも思い切ったチャレンジができるため、コアなファンにとっては非常に見どころが多い試合と言える。

ホームの清水に関しては、先週水曜日のYBCルヴァンカップ・名古屋戦でもリーグ戦から先発全員を入れ替えて臨んだが、今節も同様の路線で入ることが予想される。システムもリーグ戦の4-3-3とは異なる3-5-2の形だったが、メンバーやシステムが変わったとしても清水らしいサッカーができるようにすること、それによって勝点3につなげることが、YBCルヴァンカップ最終戦の大きなテーマだ。

もちろん、ここで良いパフォーマンスを見せればリーグ戦の出場につながる可能性が高いことは、ピーター・クラモフスキー監督も明言している。だからこそ、出場した選手は相当なモチベーションで試合に入るはずだ。

名古屋戦で右ウィングバックに入った宮本航汰も、有力なリーグ戦予備軍の1人だ。
ジュニアユース時代から北川航也(ラピード・ウィーン)、西澤健太、水谷拓磨(長野)らと切磋琢磨しながら才能に磨きをかけ、2015年にトップ昇格。2016年からは長崎で2年、岐阜で2年、期限付き移籍で武者修行を積んで(J2で95試合に出場)、今季から清水に帰ってきた。

そして中断期間の練習試合では、右サイドバックとしてAチームの先発組に入っていたが、再開直前にケガで離脱して非常に悔しい想いをしている。だが先週の名古屋戦で実戦復帰して61分間プレーし、今はさらにコンディションを上げてきた。

本来はボランチの選手だが、クラモフスキー監督のサッカーではサイドバックやウィングバックでもMFのように中に入ってプレーすることが多い。宮本は視野の広さや長短のパスの精度に優れ、上下動を繰り返せる走力も備えているので、今のスタイルのサイドプレイヤーにはピッタリとはまる選手だ。本人も「サイドにいるけど、けっこう中で(組み立てに)関わっていけるし、ポジションが変わると見てる世界も変わってくるので、新しい発見もあってすごく新鮮に感じています」と言う。

そうした背景があるからこそ、この試合にかける想いは人一倍強い。
「ルヴァンカップでチャンスをもらっている中で、ここは最後のチャンスですしアピールしなければいけないので、ホームで勝点3をとれるように、気持ちの部分も出して頑張ります」(宮本)

アピールすべきポイントも、明確にイメージできている。
「まずは運動量の面でピッチに出ている誰よりも走らないといけないと思っています。守備でもハードワークして、攻撃でも切り換えの速さで1つ上をいけるように。その中で得点に関わるプレーができるようにしたいです」(宮本)

ユース時代から長く10番を背負い、組み立てのパスだけでなくラストパスでも多くのゴールシーンを演出してきた。今節もクロスやラストパスの質、タイミング、精度などにこだわり、「名古屋戦ではクロスが1本も通せていなかったので、合わせる場面を増やしていきたい」と宮本は語る。

ポーカーフェイスな印象もある選手だが、この試合について語る際には「気持ち」という言葉を多く使った。その「気持ち」の部分がどのような形でプレーに表われるのか。今節の大きな楽しみのひとつとして、ぜひ注目してほしい。


文:前島芳雄(清水担当)


JリーグYBCルヴァンカップ 第3節
8月12日(水)19:00KO アイスタ
清水エスパルス vs 鹿島アントラーズ
IAIスタジアム日本平(清水エスパルス)
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