【FC東京 vs 鹿島】FC東京MF品田愛斗・努力する天才が示した「このレベルでやれる手応え」という可能性

2020年8月25日(火)


ようやく努力する天才が、 大きな一歩を踏み出した。

プロ3年目のFC東京MF品田愛斗が、23日の湘南戦でJ1初先発を飾り、3-0の勝利に貢献した。この活躍を予期していたような言葉がある。U-15深川時代に指導した、奥原崇(現・育成部長)は、彼がプロ1年目の時にこう口にしていた。

「愛斗は、時間は掛かる。でも、大丈夫。あいつは努力できる天才。U-15でも、U-18でも3年目で必ず結果を出している」

ジュニア時代から注目を浴びてきた。そのセンスと才能をコツコツと努力を積み重ね、磨いてきた。FC東京U-15深川、その後昇格したU-18でも壁に阻まれた。「(中学時代は)体の線が細く、ユースの時は大きなけがもあった」。だが、そうした壁が立ちはだかる度に乗り越え、最終学年で主力選手としていずれも日本一を手にした。その経験があったからこそ、昨季はこう語っていた。

「自分を見失うことはないし、動揺することもない。(プロ入り後に)1回躓いて考える時間があった。こういう時間は自分にとっては3度目。そういう時に、どうすればいいのか。それはわかっている」

昨季まではJ3が主戦場だったとしても、「やることは変わらない」と努力の日々を重ねてきた。中学時代も、高校時代も3年目で飛躍の時を迎えた。そして、プロ3年目を前に、「(飛躍するためには)今の自分に手応えがないといけないけど、その手応えは感じ始めている」と、吐き出していた。

主力の移籍やけがによって巡ってきた、J1初先発のチャンスだったのかもしれない。だが、そのための準備は2年掛けてできていた。

「ビビっていたら仲間に迷惑をかけるので、そこは意識してゲームに入った。入る前までは緊張もあったけど、ピッチに入ったら落ち着いてできるとは思っていた」

その言葉通り、少しも動じることなく90分間プレーし、チームの勝利に貢献した。そして、自信は確信に変わった。

「シンプルにこのレベルでやれるという手応えはあった。今日(湘南戦)までは不安でしたけど、自分の力でこのチームに貢献できれば、優勝にも近づくと思うのでポジション争いを頑張っていきたい」

踏み出した一歩の先にあるのは――。努力する天才が、青赤に“何か”をもたらすかもしれない。そんな期待もグッと高まってきた。


文:馬場康平(FC東京担当)


明治安田生命J1リーグ 第26節
8月26日(水)19:00KO 味スタ
FC東京 vs 鹿島アントラーズ
味の素スタジアム(FC東京)
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