【浦和 vs 鳥栖】杉本健勇、雌伏の時に終止符を

2020年9月8日(火)


ポテンシャルの高さは広く認められているところだが、なかなか結果に表れない。移籍2年目の杉本健勇は暗中模索を続けている。

滑り出しは順調かに思われた。2月16日のYBCルヴァンカップ初戦、浦和のシーズン開幕戦となった仙台戦でスタメンフル出場を飾ると、PKを含む2得点を決めた。流れの中から決めた一撃は、ペナルティエリア外左45度の位置から右足を巻くように蹴って決めたビューディフルゴールで、潜在能力を改めて証明するものだった。

「今年は昨年とは全く違うシーズンにしたいと思いますし、つらいときもそういう気持ちで取り組んできました。今年1年、まだ始まったばかりですが、終わったときにファン・サポーターのみんなと喜びたいですし、今シーズンはやりきりたいと思います」

ただ、1年1発目の試合でいきなり気を吐いた杉本だったが、これまでのところ得点はこの試合のみ。新型コロナウイルスによる中断明け以降、当初は過密日程の中でスタメンと途中出場が交互に続くような状況だったが、最近は5試合連続ベンチスタートで交代カードの1枚という立場になっている。

貢献度が低いわけではない。むしろ、守備では泥臭い仕事を厭わず、根気強く相手ボールホルダーにプレッシャーをかけたり、プレスバックもサボらなかったり、最終ラインから中盤へのパスコースを丁寧に消しながら寄せにいったりと、前線ではチームトップクラスの献身を見せている。

長身を生かした空中戦の強さもチームのオプションとなっていて、困ったときは杉本をターゲットにボールを放り込んでチームメートがセカンドボールを狙うという形はよく見られる。以前、「健勇は高さのところやモビリティーのところ、守備で貢献できる」と大槻毅監督が評価したように、杉本は間違いなく戦力になっている。

だが、それでも現状の姿は、なによりも本人が望んでいるものではないだろう。誰もが期待しているのは、リーグ戦で22得点と爆発した2017年のような圧倒的な活躍だ。

187センチとサイズがあって足元の技術も高く、それでいて長身の割にスピードも兼備とおよそ日本人離れした能力を誇り、ユース時代は1試合でDF、MF、FWと3つの役割を任されたことがあるくらいの万能性。歴代の指導者が期待を寄せるのも納得の素材だ。しかし、その才能を十分に表現できたシーズンは残念ながら限られている。

便利なスーパーサブという地位にとどまるのでは、もったいない。欲しいのは、ゴールだ。今、ここで、壁を大きくぶちやぶれ。


文:神谷正明(浦和担当)


明治安田生命J1リーグ 第15節
9月9日(水)19:30KO 埼玉
浦和レッズ vs サガン鳥栖
埼玉スタジアム2002(浦和レッズ)
みんなの総合評価 (4.4)
臨場感 (4.7)
アクセス (3.3)
イベント充実 (3.6)
グルメ (3.6)
アウェイお楽しみ (3.4)

みんなの口コミで作る「スタジアムナビ」
全スタジアムの新着投稿フォト

編集部オリジナル特集

移籍情報