【山形 vs 北九州】北川柊斗、チームにパワーをもたらすファイター

2020年9月18日(金)


後半途中出場から試合を決める2ゴールを挙げた第14節・甲府戦、北川柊斗は山形のベンチ前でかなり手荒い祝福を受けた。両肩をつかまれて前後に激しく揺すられたり、頭をしたたか叩かれたり、本人も興奮状態だったが、それ以上に周りの選手たちのよろこび方が尋常ではなかった。

もっとも手荒い祝福をした一人、野田裕喜は後日、こう話している。

「居残り練習をすごいモチベーション高くやっているのを見てますし、途中交代ながらも精力的にチームのために一番やってたと後ろから見てても思っていたので、そういう選手が途中から出て得点を決めるというのはものすごくプラスだと思う。僕自身、すごいうれしかったです」

プロ2年目の昨季、8月になっても2試合、18分の出場時間しか得られなかった北川は北九州への期限付き移籍を決意する。山形最後の日は移籍が公表される数日前。練習開始前の円陣でチームメートにあいさつを済ませ、高山明泰強化部長とともにグラウンドを後にした。すれ違いざまに合わせた表情には、複雑な感情が滲んでいた。サポーターも取材陣もほとんどいないなか、ひっそりとした旅立ちだった。

しかし、期限付き移籍した北九州で、ついに努力が開花する。北九州デビューとなった第21節・八戸戦で途中出場からゴールを奪うと、そこから4試合連続ゴールで5得点。この間、チームは連勝を続けた。その後のゴールは第32節・讃岐戦の2得点のみだったが、途中出場で11試合に出場し、ジョーカーとして存在感を発揮した。

今季帰還した山形では、シーズン序盤こそベンチ外の試合が多かったが、前向きに努力を続け、甲府戦の2得点のあとはコンスタントに出場を続けている。先発への意欲もあるが、いまは短い時間でもベストを尽くし、結果を残そうとのモチベーションが高い。

「まずチームにパワーを与えて、そのなかでボールを呼び込んで前に前にサッカーできれば、自ずと勝利という形になってくる」

今年7月には入籍を発表した。

「一人家族が増えたので、自分だけじゃなく、二人分頑張らないと。生活かかってるので、必死に、試合に出て結果を残すということを意識してます」

今季試合に絡み始める前から楽しみにしていたのが、今節の北九州戦。先月にはこんな意気込みを話していた。

「ほぼほぼ全員(一緒に)やってるメンバーなので、刺激をもらっている部分と、悔しいという気持ちがあるので、来月はホームで北九州戦があるので、そのときはボコボコにしてやりたいと思います」

特別な思いを持つチームと仲間への宣戦布告だった。


文:佐藤円(山形担当)


明治安田生命J2リーグ 第20節
9月19日(土)18:00KO NDスタ
モンテディオ山形 vs ギラヴァンツ北九州
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