【千葉 vs 岡山】恐れずに積極果敢な攻守のプレーを目指す本村武揚

2020年9月18日(金)


第13節・長崎戦からの3連敗を、2-2に追いつかれる形での引き分けで止めた第16節・福岡戦を経て迎えた第17節・京都戦。その試合の千葉のファーストシュートを打ったのは攻撃陣ではなく、意外にも右サイドバックでスタメン出場した本村武揚だった。

「(今季初出場だった)長崎戦を振り返ると、守備もそうなんですけど、やっぱり攻撃のところで積極性がなかったので。京都戦の(試合の)入りのところは(相手のパスを)うまくインターセプトできて、そのまま味方も前に走って相手をつってくれたので、試合の最初ということでやっぱりシュートで終わることが大事だと思いました。(シュートが)入るか、入らないか分からなかったですけど、思い切って打つことができたのかなと思います」

本村は流通経済大学に在籍していた昨季、JFA・Jリーグ特別指定選手としてJ2リーグ戦1試合に試合終盤の交代で出場。主にセンターバックでプレーするが、今季は流通経済大学付属柏高校時代や大学時代にプレー経験があるサイドバックで起用されている。今季は5連戦が多いため、尹晶煥監督はフィールドプレーヤー全員のスタメンを入れ替えるなどターンオーバーの『2チーム体制』を採用してきた。主にアウェイゲームでスタメンのチャンスを得るようになった本村は、自分には攻守両面で課題があると考えていた。

「長崎戦では守備に追われることが多かったんですけど、守備でけっこう課題が出たというか、前に行けていなかったので。それを改善して京都戦に挑めたのは良かったんですけど、後半のラストのほうの押し込む場面での攻撃でちょっと消極的なところがありました。そこをもう少し積極的にやっていければ、試合に絡めるんじゃないかなと思います」

京都戦は0-2で敗れ、本村は出場しなかった第18節・新潟戦は1-3の敗戦。連敗で迎えた第19節・愛媛戦は、試合開始早々の3分に川又堅碁が先制点を奪った。すると43分、小島秀仁からのロングパスを右サイド前方のスペースで受けた本村は、味方の攻め上がりが間に合っていないと見ると、ペナルティエリアの中へ仕掛けた。本村に対する愛媛の選手のファウルがあってPKを得ると、44分に川又がPKを決め、千葉は2-0で勝った。

「クロスボールを上げようと思ったんですけど、前を見た瞬間に自分と(ペナルティエリアの)中(に入ってくる味方の選手)とのタイミングが合っていなかったので。1回相手と駆け引きして、仕掛ければ何かが起こるんじゃないかなと考えて、とりあえず突っ込んでみました。自分が今年出た試合は負けていたので、今日、やっと勝てて嬉しいです」

試合後に本村は笑顔でそう話した。攻撃参加が課題だと言っていた本村がペナルティエリア内へ仕掛けたのには、選手のプレーに対する尹晶煥監督などの言葉があったからだ。

「恐れないこと。尹さんやみんなに言われているように、消極的になったらダメなので。積極的にやることや勢いがやっぱり大事だと思うので、前向きに突破しました」

勝てたことはもちろんだが、DFとしてはやはり無失点という結果が出たのも大きい。愛媛戦の直前の取材では、相手のサイド攻撃への対応に関する質問にこう答えていた。

「ジェフのサッカーは引いてというかセットしてからの守備が多いので、準備ができていないのに前から(プレッシャーをかけに)行かせたりすることがあって、前(の選手)と後ろ(の選手)との共通理解が試合の中で乱れたりしている場面で、シュートまで持っていかれたりする場面がありました。そこはしっかりと後ろの4枚(の選手)や中心選手が喋って合わせていければ、チームがまとまって守れるんじゃないかなと思います」

愛媛戦では前線と中盤の選手の配置をいつもとは変えていたが、攻守がうまく機能していなかったためピッチ内で選手が話し、尹晶煥監督の判断もあって前半の途中にいつもの形に戻した。戦況を的確に判断し、修正したことでの無失点勝利だった。

今年の新体制発表会見では「どんなベテランの選手でも若手選手でも関係なくリーダーシップをとって、周りに声をかけてチームをまとめられるようになりたいです」と話したように、精神的にタフでキャプテンシーがある。スタメン争いは厳しいが、積極的な攻守のプレー、戦況を改善するための発信力で、チームを上位に押し上げる力になるはずだ。


文:赤沼圭子(千葉担当)


明治安田生命J2リーグ 第20節
9月19日(土)19:00KO フクアリ
ジェフユナイテッド千葉 vs ファジアーノ岡山
フクダ電子アリーナ(ジェフユナイテッド千葉)
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