【秋田 vs 鳥取】千田海人、「試合を決めるCB」への道を着実に歩む

2020年9月18日(金)


約1年前の取材で、千田海人は「試合を決めるCBになりたい」と話していた。

「CBというポジションをやっている以上は、絶対に一番危ないところでチームを助けたいですし、CKで点を取ることも絶対にできる。僕はCBで試合を決められる選手になりたいですね」

前節の今治戦は、まさに千田が試合を決めた試合となった。34分。江口直生の右CKを頭で合わせて待望の先制点を叩き出した。終盤に今治の攻撃にさらされたが、千田は仲間とともにゴール前の最後の砦を構築して失点を許さなかった。「最後、相手がすごいパワーを持って押し込んできた。あの時間を全員で守り切れたのは、僕らにとってすごく自信になりました。今後もあれをやり続けられれば、1点を守り抜ける試合は自ずと多くなっていくのかな」とチーム一体となった守備に手応えを感じているようだ。

千田は2017シーズンの秋田加入以来、多くの時間を3バックの右CBとしてプレーしてきた。2019シーズン前半は4バックの右CBを務め、最終ラインからビルドアップするサッカーに取り組んだが結果が出ず、チームはシーズン途中から3バックに回帰する。それでも千田は変わらず主力CBであり続けた。

そして2020シーズン。千田は吉田謙監督のもとで4-4-2の右CBを務め、開幕戦から全試合フル出場を果たしている。2019シーズン序盤とは打って変わり、吉田監督の徹底して縦に速いサッカーにも順応し、14試合で失点4という強固な守備の大きな要因となっている。それだけではなく、セットプレーでも高さを遺憾なく発揮。直接ゴールを狙うのはもちろん、ターゲットとしてFKやロングスローに相手より先に触る役目も担う。

第2節の福島戦では鈴木準弥のロングスローを千田が落とし、そのボールを拾った茂平が先制点となるミドルシュートを決めた。この場面で、千田の頭でのアシストが試合を決めるポイントとなったことは間違いない。

千田は今治戦について「これまで僕のゴールで逃げ切ったとか、決勝点になったことはなかった。今回初めて自分の点が決勝点になり逃げ切って勝てた。良いときも悪いときもあると思うんですけど、前節は試合を決めるCBに少し近づけたのかな」と振り返る。

ディフェンスラインの相互理解も高まっているという。同じメンバーで試合を重ねるなかで、右SBの鈴木や左CBの韓浩康の動きを予測できるようになった。それにより味方の動きに応じたカバーリングなどで、千田自身のプレーもより確実性を増す。この経験があるからこそ、新しい選手が加わったときには意識を高めて相手の声を聞き、千田も声を出す。

「もっともっとやっていけたら、後ろの堅さはさらに上がる」と千田。目の前1試合を全力で戦うチームとともに、まだまだ向上できると確信している。


文:竹内松裕(秋田担当)


明治安田生命J3リーグ 第16節
9月19日(土)15:00KO ソユスタ
ブラウブリッツ秋田 vs ガイナーレ鳥取
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