【名古屋 vs 神戸】最終ラインの覚悟を見せる丸山祐市。主将の声と気迫を感じよ。

2020年9月18日(金)


堅守が身上のチームのDFとして、そしてキャプテンとして、丸山祐市の覚悟は壮絶なほどに強い。現在15試合で15失点とリーグトップクラスの守備力を誇る名古屋だが、ここ3試合で7失点とやや守備にズレが生じてきているのも確か。久々に1週間の準備期間が取れた今週、フィッカデンティ監督はその修正を原理原則の確認から取り掛かったが、丸山たち最終ラインの選手たちにはまた別の思いもある。

「結局は最終ライン、個の部分に守備はなってくるところがあります。最後をしっかり守るということでは、例えば前での守備がどれほどかからなくても、最終ラインがしっかり止めれば失点にはつながりません」

丸山はさらに「コーチングのミスや誰に誰が行くはずがついていかなかった、というミスがあっても
、最後でシュートブロックででも止めることができれば失点にはならない」と続ける。チームディフェンスは基本中の基本にして大前提ではあるものの、文字通りの最後の砦となれなかったことには悔恨が残る。これは相棒の中谷進之介にしても同様で、「最後のところで身体を張れて守れていたのがこれまでだったので、横浜FC戦での僕のスライディングも届かせたかった」と表情を曇らせている。名古屋は前線からの守備、そこからの守備のシフトチェンジ、細かな原理原則に基づいた組織的守備に自信を持っている一方で、ゴール前の番人たちにはまた別のプライドがあるのだ。

ただしチーム内の“カバーリング”は高い。このところの失点には共通点があり、特に目立つのがセットしていないシチュエーションでの対応を迫られる形、つまりはカウンターだ。「DF陣にとってはひどく難易度の高いものにはなっていた」とフィッカデンティ監督は言い、これはチーム全体の問題点だとしたうえでのメンテナンスを施したという。そうした指揮官のフォローを受け、丸山たちも中
5日の準備期間をフル活用し、状況の整理と課題の洗い出しをきっちり行なって今節に挑む。2日間のアドバンテージは、いわば守備システムのデフラグに充てられたわけだ。

「連戦が続いていて、チームに毎試合出る課題や修正点に対する練習が、連戦によって次の試合、次の相手に向けてやっていくことが多くなってできなかった。そこで今回は1週間のしっかりとした準備期間が取れたことで、改めて守備の原理原則を再確認しました。チームの失点数は少ない方ではあるんですが、この前の試合では3失点してしまっています。まずは良いディフェンスから良い攻撃が生まれると思っていますし、そういった部分でまずはディフェンスの場面で誰が出るのか、誰が締めるのか、そこを誰がカバーする、といったことを確認しました。そして毎試合そうであるように、失点ゼロで終えることを頭に入れてプレーしたいと思います」

11人が噛み合って形成するリーグ随一の守備と、「結局は最終ライン、個の部分に守備はなってくるところがある」と言う丸山の覚悟。その双方が噛み合ってこその名古屋の堅守である。前線からフィルターをかけていくような本来の守備ができれば彼らは伸び伸びとプレーし、そうでなければ鉄の壁となって味方を助ける。そのどちらも名古屋の強みであり、だからこそ丸山をはじめDFラインは意気込んでいる。その筆頭として声でも背中でもチームを牽引する丸山祐市の気迫は必ずや、強力な神戸の攻撃陣を封じ込めてくれるはずだ。


文:今井雄一朗(名古屋担当)


明治安田生命J1リーグ 第17節
9月19日(土)17:00KO 豊田ス
名古屋グランパス vs ヴィッセル神戸
豊田スタジアム(名古屋グランパス)
みんなの総合評価 (4.5)
臨場感 (4.7)
アクセス (3.4)
イベント充実 (4.1)
グルメ (4.0)
アウェイお楽しみ (3.7)

みんなの口コミで作る「スタジアムナビ」
全スタジアムの新着投稿フォト

編集部オリジナル特集

移籍情報