【大分 vs 横浜FC】いぶし銀の矜恃。三竿雄斗が輝く

2020年9月19日(土)


前節・FC東京に3得点で勝利した大分は、アウェイ2連勝で勝点6を持ち帰った。両試合とも見どころの多い試合であり、結果も内容も満足できるものであった。大幅にメンバーを入れ替えても、それぞれが持ち味を発揮し、途中交代の選手も結果を出す。今季は好不調の波が激しかったが、その間もブレずに戦術浸透をさせてきた成果が形となってでてきた印象だ。

前節の野村直輝や前々節・仙台戦の知念慶のように、新加入選手の得点に目が行きがちだが、地味に効いているのが三竿雄斗だ。左サイドのスペシャリストは、最終ラインとウイングバックで出場しているが、どちらのポジションでも好パフォーマンスを披露。球際でしっかり食らいつくディフェンスと精度の高いキックが持ち味。最近は町田也真人が左サイドに顔を出すようになってから、同サイドの香川勇気と3人の関係性で崩すパターンが増えた。「元々、攻撃は得意なんで」と三竿の引き出しの多さに驚く。

決して派手ではないが、流れを読むプレーは秀逸で、難しいプレーをさも簡単にやってしまう。相手の良さを消し、自分の仕事はきっちりこなす。玄人好みする選手の代表格だ。ただ、今季はすでにアシストを3つマークし、記録には残らないが真骨頂の“アシストにつながるアシスト”は4つ、得点に直結することができる攻撃的な選手であることを証明した。「自分はひとりで局面を変えられる選手ではない。でも、チームのために気の利いたプレーができると信じて、今季も戦っていきたい」。シーズン前に話した言葉が今になり染みる。

派手なプレーはむろん魅力的だが、一方でひたむきに勝利への貢献を目指す技にも、孤高の心を秘めた存在感がある。気品に満ち、どこか誇らしげである。目標の6位に向けて追い上げが必要な後半戦を戦う大分において、いぶし銀色をしたキーである。


文:柚野真也(大分担当)


明治安田生命J1リーグ 第17節
9月20日(日)18:00KO 昭和電ド
大分トリニータ vs 横浜FC
昭和電工ドーム大分(大分トリニータ)
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