【神戸 vs 札幌】SDから指揮官へ苦渋の決断をした三浦淳寛監督。「1%でも勝てる可能性を模索していく」

2020年9月25日(金)


“またか”と思った方も多いと思う。これで13度目、4年連続だからだ。神戸のシーズン途中での監督交代の話である。
 
2017年は、3季目だったネルシーニョ監督が成績不振で契約を解除され、吉田孝行ヘッドコーチが後任となった。
2018年は、吉田孝行監督が続投したものの、夏場の5連敗を機に退任。ポゼッションサッカーの先駆者と言われるフアン マヌエル リージョ監督を新たに迎えた。
2019年は、リージョ監督、吉田孝行監督を経て、ドイツ人のトルステン フィンク監督を招聘。チームを立て直し、天皇杯初制覇、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)初出場へと導くなど好成績を収めた。
そして2020年。そのフィンク監督を中心にアジアNo.1クラブへ向けて躍進するはずだったが、9月21日付けで退任。そして、監督を決める立場にある強化部のトップ、三浦淳寛スポーツダイレクター(SD)が新監督に就任した。
 
三浦淳寛氏は、神戸が堅守速攻からポゼッションサッカーへと移行する中で、2018年からその中心となってきた人物。見方を変えれば、3シーズンで述べ5人の監督を入れ替えた人物でもある。そんな背景もあって、新監督就任には大きな葛藤があったと言う。
 
「監督を決定できる立場だった自分が監督をすることに抵抗もあった。でも、(神戸の改革に)空白の時間を作りたくもなかった。悩んだ末に引き受けました」
 
今回の人事に関しては、賛否両論があるだろう。だが、スタイルの継続性という点ではポジティブな要素が多いと思われる。
 
9月24日の新体制会見で立花陽三代表取締役社長は、監督選びのポイントについてこう話している。
「2018年から三浦氏を中心にポゼッションサッカー(への移行)を始めました。今回の後任監督選びでは、まずその方向性を継続できる方というのが前提でした。またシーズン途中という点でも、選手の特性などを知っている三浦氏が適任だと考えました」。
 
慌てて海外から大物監督を連れてくるよりも、改革の醍醐味も、そして痛みも味わってきた三浦淳寛監督の方が理にかなっていると思われる。
フォーカスすべきは、誰が指揮するかではなく、神戸がどう成長していくかである。
初陣となる今節の札幌戦を前に、三浦淳寛監督はこう話している。
 
「監督をやるという覚悟を決めたからには全力で神戸のためにやっていくだけです。1%でも勝てる可能性を模索していきたい」
 
目指すスタイルは、SD時代と変わらず「ゲームを支配してチャンスを作る攻撃的なポゼッションサッカー」である。


文:白井邦彦(神戸担当)


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