【山形 vs 磐田】半田陸、終わらない物語の途上で。

2020年9月26日(土)


先発出場を勝ち取ったのは今季2度目。前節のアウェイ・岡山戦、これまでメンバーが固定されてきたセンターバックに割って入った18歳は、攻撃ではビルドアップをそつなくこなし、守備でも状況に応じてポジションを細かく修正し、周囲とマークを的確に受け渡しながら安定感あるプレーぶり。代名詞とも言える、ストライドをいっぱいに伸ばしたしなやかでキレのあるタックルも随所で見せていた。

昨年秋にはU-17日本代表の主将として臨んだFIFA U-17ワールドカップ ブラジル2019では、自身が出場したグループステージ3試合で強豪ぞろいの相手を無失点に抑えながら、欠場した決勝トーナメント1回戦に敗れ、不完全燃焼で帰国した。すでにU-19日本代表候補に入っているが、次の大きな目標であるU-20ワールドカップを狙ううえでも、今季は山形でのポジション獲得をめざしていた。

しかし、11節までに途中出場3試合と出遅れ、第13節・金沢戦にようやく初先発のチャンスをつかんだものの、チーム全体のエンジンがかからないまま、0-0のハーフタイムで交代した。そこからベンチ外、ベンチ復帰を経て、8試合ぶりにつかんだ出場が前節だった。

ディフェンスラインの手薄さ解消を印象付ける活躍。いや、半田陸が本来のプレーを発揮したまでのこと。岡山戦の終盤には、自陣深くから出した縦パスが合わず、このプレーから与えたPKで勝ち越されてチームも敗れている。しかし、石丸清隆監督は責めなかった。

「ボール自体はちょっとズレましたけど、それに対するチャレンジというのは、ネガティブなバックパスというよりは全然、僕は受け入れやすい。陸も『すみません』って謝ってきましたけど、『それは別に気にする必要はない』という話はしました」

萎縮する姿は似合わない。さらにアグレッシブなプレーで自らの可能性を広げることこそが、失ったものを取り返す近道になる。完結することのない物語を、どこまでも進んでいく。


文:佐藤円(山形担当)


明治安田生命J2リーグ 第22節
9月27日(日)14:00KO NDスタ
モンテディオ山形 vs ジュビロ磐田
NDソフトスタジアム山形(モンテディオ山形)
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