【柏 vs 横浜FM】日立台の右サイドを駆け抜ける北爪健吾

2020年9月26日(土)


第17節のサンフレッチェ広島戦、前半アディショナルタイム。自陣の深い位置で柏がボールを奪い、山下達也からパスを受けた大谷秀和が前を向いた瞬間、北爪健吾はランニングを開始した。ボールはオルンガのポストプレーを経由して江坂任の元へ。

「最後までランニングをやめなかったことが良かった」(北爪)

このカウンターの局面、広島は残っていたのが佐々木翔の一人だけだったのに対し、柏は呉屋大翔と駆け上がる北爪とで2対1の状況を作り出した。佐々木は呉屋を見ていたため北爪は完全にフリー。江坂からダイレクトパスを受けた北爪は絶妙のトラップと矢のような鋭い弾道のシュートで同点ゴールを決めた。北爪にとっては、記念すべきJ1初ゴールとなった。
また、前節の札幌戦でも、北爪は相手の背後を抜け出して決定機を演出している。オルンガがこの好機を外したため得点には至らなかったものの、この試合を通じて一番の決定機を作ったのは北爪だった。

北爪は今季、横浜FCから柏へ新天地を求めた。第4節の川崎F戦で移籍後初スタメンを飾ったが、この試合では持ち味を発揮できず「結果的に良さも出せず、チャンスを生かしきれなかった」(北爪)と振り返るとおり前半だけで交代を命じられ、その後はしばらくの間メンバー外となった。

しかし、メンバーから外れた時期に自分自身を客観視し、改めて「自分の強みは前への推進力と爆発力だと思いました」と再認識した。細谷真大、鵜木郁哉というルーキーたちと居残り練習を続けながら準備を進めていた北爪に再度チャンスが訪れたのは、川崎F戦から1か月後の8月12日、JリーグYBCルヴァンカップの大分戦。この試合で2得点を挙げる活躍を見せた北爪は、ネルシーニョ監督の信頼を勝ち取り、以降はスタメン、途中出場のいずれにしろ、10試合全てに起用されている。

そして3試合ぶりにスタメンで起用された広島戦に続き、前節の札幌戦ではリーグ戦では初となる2試合連続でスタメン出場を果たした。広島戦の得点だけでなく、この2試合で見せた出足鋭いインターセプトからスピーディーな持ち上がりを含めて「自分の持ち味を出せるようになってきた」と、J1で戦っていく手応えを掴んだ。

今節の横浜FM戦に向けて、北爪は意気込みをこう述べる。
「僕は、今年J1は初めてなのでF・マリノスも僕のデータはあまりないと思います。スピードを含めた自分の武器をチームの結果に結び付けられるように準備したい」

柏の右サイドバックには高橋峻希と川口尚紀がいるため「結果を残さなければ最後というつもりでピッチに立っている」という北爪。常に危機感と覚悟を抱き、結果にこだわる男が日立台の右サイドを駆け上がる。


文:鈴木潤(柏担当)


明治安田生命J1リーグ 第19節
9月27日(日)19:00KO 三協F柏
柏レイソル vs 横浜F・マリノス
三協フロンテア柏スタジアム(柏レイソル)
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