【松本 vs 金沢】苦境からの脱却は、柴田峡監督に託された

2020年9月29日(火)


前節・徳島戦は遠距離アウェイ、さらにショッキングな出来事もあって、心身ともに疲労の重なる材料には事欠かなかった。それでも柴田峡監督は、選手たちが前向きでいることに手応えを掴んでいるようだ。「疲れて帰ってきたという雰囲気ではない印象がある。コンディションも良さそうだし、次の金沢戦も良い状態で臨めると思う」。
25日、布啓一郎監督と羽田憲司コーチが解任された。すぐに次の試合が訪れるという切迫した状況の中、後任として白羽の矢が立ったのは、選手たちの特長や能力を全て把握している編成部部長だった。S級ライセンスを所持し、指導経験が豊富な点も考慮されての人選だろう。

布監督の招聘に大きく関係しており、自分自身の進退も頭を過ったが、「それが本当に責任を取るということなのかどうか」。2011シーズンから松本の一員として、コーチや編成の立場からチーム強化に携わってきた。ピッチの内も外も知り尽くしているからこそ、新たな監督として今やれるべきことを全力でやろうと任を引き受けた。
とはいえ準備期間は短く、独自色を出すだけの時間的余裕はない。そこで「選手たちが活き活き、伸び伸びとプレーできるような働きかけをして、試合直前まで練習やミーティングなどで方向性づけをしていきたい」と精神面で充足させることを心掛けた。ただでさえ第21節・琉球戦では6失点の大敗を喫したばかりで、肩に力が入り過ぎている選手もいる。一方で気を緩め過ぎてはならず、メンタル面をうまくコントロールすることで、チームの能力を最大限に引き出せるかが直近のテーマになる。

前節・徳島戦では引き分けたものの、まだまだチームが厳しい状況から脱却できたとはいえない。本当の意味で真価の問われる今節・金沢戦を前にサポーター有志は急遽、28日のチーム練習(完全非公開)に合わせて、練習会場にメッセージを書き込んだ横断幕を掲示した。その熱は、確かに選手たちの胸を焦がしたことだろう。
くわえて新たに就任した西ヶ谷隆之コーチの存在も心強い。「サッカーに精通した指導者」と柴田監督も評する指導者で、すでに既存のコーチとともに苦境脱出のために動き始めている。「大きなフレームの部分、総論を自分が担当して、コーチにはトレーニングやミーティングなど各論を担当をしていただく」とスタッフ陣も“One Soul”を強調する。
チームは19位に沈んでおり、予断を許さない状況は続く。選手、スタッフ、サポーターが一つになることが重要な今、新監督の舵取りに期待せずにはいられない。


文:多岐太宿(松本担当)


明治安田生命J2リーグ 第23節
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