【福岡 vs 栃木】どんな時も変らない。長谷部茂利監督とスタッフ、選手で積み上げた7連勝

2020年9月29日(火)


「上手くいっていない時というのは、人間は得てして閉鎖的になったり、言動に問題があるようなことが起きたりする。そうならないように、目指しているところはここで、そのために自分たちに何ができるのか、自分たちが何をしたいのかということを語り続けること。その言葉に力がなくならないようにやっていかなくてはいけないし、絵を合わせていかなくてはいけない。言葉もそうだし、行動もそうだし、試合に負けたから、あるいは勝っているから態度が変わるようでは、私の仕事は務まらない」

第15節新潟戦の翌日、思うように勝てない中で、長谷部茂利監督は監督としての心構えを口にした。

チームとして何をするのか。そのためにどんなプレーをしなければいけないのか。それを実現するために何が必要なのか。プレシーズンから、長谷部監督は変わらぬ姿で選手たちに問いかけ続けてきた。決して強制はしない。型にもはめない。監督として求めるサッカーを提示し、それを実現するために自分の特徴をどのように活かせばいいのかを問いかけ続け、そして描く絵を合わせてきた。

すべてのプレーの基本は試合に勝利すること、そのためにゴールを奪うことにある。そこから逆算してプレーを組み立てる。守備はゴールを守るためのものではなくゴールを奪うためのもの。ボールを奪ったら、その状況に応じて最も早くゴールへ迫ることができる方法を選択する。キーワードはアグレッシブ。常に自分たちからボールに対して働きかけることを目指す。もちろん、すべてが上手くいくわけではない。でも軸はぶらさない。その上で、その状況の中で最も勝利に近づく方法を選択する。

ミス待ちのリアクションサッカーや、ロングボール主体のサッカーという見方は正しくない。ウノゼロの美学を追及しているわけでもない。それは形だけを見ているからの言葉。どういう形であっても常に前向きの姿勢でボールに働きかけ、そしてゴールを目指す。それが福岡のサッカーだ。苦しい時期を乗り越えたのも、7連勝という素晴らしい結果を残しているのも、そして勝点差、順位ともに首位を狙える位置まで上がってきたのも、すべてはその延長線上。変わらぬ姿勢で積み上げてきた結果だ。

だが、その一方で4位という現実もある。J1昇格という目標を果たすためには、これからも自分たちのサッカーを積み上げ続け、勝ち続けなければならない。そして迎える栃木戦。クラブ史上最多タイの8連勝がかかる試合に長谷部監督は次のように話す。

「現時点でも素晴らしい数字が並んだ。ここからさらに続けられるように準備はしている。勝負事なので簡単ではないが、ぜひ、勝ちたい」

先の試合のことを考えるのではなく、目の前の試合を100%の力で勝ちにいくのも福岡の変わらぬ姿勢。揺るぎないスタイルで、福岡はベスト電器スタジアムのピッチに立つ。


文:中倉一志(福岡担当)


明治安田生命J2リーグ 第23節
9月30日(水)19:00KO ベススタ
アビスパ福岡 vs 栃木SC
ベスト電器スタジアム(アビスパ福岡)
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