【秋田 vs 岩手】真摯に自分と向き合う韓浩康(ハン ホガン)、1日を積み重ねて成長しチームを勝利に導く

2020年10月2日(金)


前節のアウェイ福島戦。ベンチスタートの山田尚幸キャプテンに代わり、吉田謙監督がキャプテンマークを託したのは韓浩康(ハン ホガン)だった。

吉田監督はこの決定の根拠を「信頼貯金」にあると表現し、「日々の行動からしか信頼貯金はない。それを彼(韓)が日々、しっかり作っている」と話した。こうした言葉からも信頼がうかがえる。

これまでの試合でも、韓がキャプテンマークを付けるシーンがあった。ただそれは山田が途中交代でピッチを退いた後などに限られていた。福島戦を迎え、初めて1試合を通してゲームキャプテンを務めたことになる。

このことについて韓は「キャプテンマークは誰もが付けられるものじゃないので責任感もありました。でも試合になれば、みんながリーダーシップ取ってやっていかなきゃいけない。いままで僕はキャプテンマークを巻いていなくても、チーム全員を鼓舞しながらプレーすることを意識してきました。その意味で、あまり気負うことなくやれました」と振り返る。秋田はこの試合で福島を0-2で下した。韓はチームを勝利に導き、吉田監督の期待に応えた。

今シーズンの韓は4-4-2の左CBの主力として15試合に出場し、17試合を終えて4失点という鉄壁の守備陣を構築。右CBの千田海人と組む高さと強さのあるコンビは、まるで秋田のゴールを守護する一対の仁王像のようですらある。韓は対人の守備に加え高精度の両足のキックも武器にしており、第13節の沼津戦では韓の左足のロングフィードから沖野将基のゴールが生まれた。セットプレーで3得点を挙げ、攻守で相手の脅威になっている。

しかし2016年途中の秋田加入以降、韓は常にスタメンを確保してきたわけではない。むしろ長くベンチを温める時期もあった。韓はこうした日々を自分自身の糧にしているという。

「僕は小さい時からエリートじゃなく、試合に出られない時期が必ずありました。そこで自分の何が足りないか、自分がどうすれば試合に出れるのかを常に考えていました。1日1日の練習で、もっとうまくなるにはどうしたらいいかを考えながら、一つひとつ這い上がってきました。秋田に加入して、監督交代など色々なことがあって出れなくなったときも、それを人のせいには絶対せずに、自分に目を向けて取り組んでここまできた。それが自信にもつながっているし、今年の結果にもつながっています。まだまだ足りないですけど、もっと向上していけると思っています」

秋田は今節の岩手戦から5連戦に臨む。走力を武器とする秋田のサッカーにとってはひとつの試練になりうる。韓に以前、連戦におけるコンディション調整について聞いた。すると韓は、新型コロナウイルスの影響で試合も練習もできない時期にストレスが溜まったことを踏まえて「僕はサッカーをしているときが一番楽しい。試合をすればもちろん体はきついですけど、好きなサッカーができる楽しみや感謝の気持ちが強い」と話してくれた。

こうした韓の姿勢が「信頼貯金」に結びついていることは疑いようがない。リーグ後半戦も、韓は1日を大切にして成長し、チームの勝利に貢献していく。


文:竹内松裕(秋田担当)


明治安田生命J3リーグ 第19節
10月3日(土)15:00KO ソユスタ
ブラウブリッツ秋田 vs いわてグルージャ盛岡
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