【柏 vs 清水】復活のクリスティアーノ

2020年10月30日(金)


「点を取ろう、点を取ろうと思いすぎて、G大阪戦では2回のチャンスを外してしまった。本当に私にとって必要なゴールでした」

前節のFC東京戦で今季初得点を挙げたクリスティアーノは、そう言って素直に喜びを爆発させた。彼にとってはJリーグYBCルヴァンカップも含めて、今季公式戦9試合目でようやく飛び出した待望の一撃だった。

新型コロナウィルス感染拡大予防のトレーニング休止が明け、チームが活動を再開させてから3日後、クリスティアーノは右足の腿前の筋肉に違和感を抱いた。決して大きな痛みがあるわけではない。しかし違和感が拭きれず、治療のために戦列を離れることになった。

7月4日のJ1再開初戦、そこにクリスティアーノの名前はなかった。彼の予想以上に長期の離脱となった。4か月間も続いたメンバー外はクリスティアーノにとっては初めての経験。治療とリハビリに費やしたその期間を「厳しい時間だった」と振り返っている。

復帰を果たしたのは第20節の横浜FC戦。いきなりオルンガの得点をアシストしたのはさすがだった。しかし自粛期間の2か月間も含めれば、約半年以上も実戦から離れていたことになる。当然、彼本来のパフォーマンスと比べれば完調とは言い難く、クリスティアーノらしいダイナミックはドリブル突破と豪快なシュートは鳴りを潜めていた。

やはり彼はストライカーである。どんな形であれ、早く今季の最初の得点が欲しかったことだろう。その思いがかえって焦りを誘発させたのか、チャンスではシュートタッチを微妙に狂わせ、冒頭の言葉どおりG大阪戦で訪れたビッグチャンスで力が入りすぎ、シュートを枠外に大きくふかしてしまっている。

ただし復帰から1か月が過ぎ、リーグ戦を6試合こなした前節のFC東京戦では、彼自身も以前よりフィット感を覚えたのだろう、本人曰く「今日が復帰後一番良かった」と自らのパフォーマンスに良い感覚を掴んだ。そしてそれを象徴するかのように、46分と75分に、それぞれオルンガのパスを受けてゴールネットを揺らした。

背番号9、復活の瞬間だった。

クリスティアーノの復活には、ネルシーニョ監督もご満悦の様子だ。

「彼自身もケガ明け当初は不安を抱えながらプレーをしていたんですが、こうして2得点を決めることができ、彼自身が自信を取り戻して今日のゲームを境にどんどん得点を量産してくれるでしょう。彼の状態がさらに良くなればチームにもポジティブな影響をもたらしてくれるはずです」

オルンガと江坂任は、今シーズンは安定してハイパフォーマンスを継続している。そこに復調してきたクリスティアーノが加わるのだ。間違いなく柏の攻撃力は、この先は数倍にも膨れ上がることになる。


文:鈴木潤(柏担当)


明治安田生命J1リーグ 第25節
10月31日(土)16:00KO 三協F柏
柏レイソル vs 清水エスパルス
三協フロンテア柏スタジアム(柏レイソル)
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