【京都 vs 山形】崖っぷちから這い上がれ!安藤淳が語る課題と覚悟

2020年10月31日(土)


J1昇格が黄色信号から赤信号へ変わろうとしている。前節の敗戦により京都は10位に後退し、昇格圏内である2位との勝点差は15ポイントに広がった。残り13試合、まさに崖っぷちだ。

キャプテンの安藤淳は前節・琉球戦について「あっさりと、簡単に失点してしまった。組織的な守備ができていなかったのは間違いない。ポジショニングだったり、カバーリングだったり…守備の基礎の部分が2失点ともできていなかった。チームのためにどう動くのかを一人ひとり考えていきたい」と振り返る。序盤に仙頭啓矢が2試合連続ゴールとなる先制点をあげたところまではよかったが、その後はチャンスで追加点を決められず、逆に2失点を奪われてしまった。その失点も相手が縦に入れてきたボールに対して、対応すべき選手のポジショニングやカバーリングが不十分だったという、悔やまれる形だ。

逆に言えば、原因がシンプルではっきりしている分「すぐにでも修正できる」ことでもある。一人ひとりが集中力を切らさずに、守備の原則を徹底することが大前提。その上で、相手の狙いや試合展開を読み取って、チームとしてイメージを共有していきたい。

ヨルディ バイスの負傷離脱により3バックの中央に回っている安藤も 「まずDFラインを統率すること。そしてDFライン以外でも、チーム全体が同じ意識で守備できるように、中央から声を出して(味方を)動かすことを心掛けています」と話している。 バイスのような強靭な肉体や大砲のようなロングフィードはないが、ラインコントロールや日本語で周囲との円滑なコミュニケーションを取れることは強みだ。「僕とバイスは違う選手。それぞれに良さがあり、自分にできることをしっかりやりたい」ということをピッチ上で実践する。

試合間隔が1週間空いた今週のトレーニングでは、オフ明け初日としては珍しく戦術的な要素を含んだゲーム形式が行われた。「今年の日程だと、チームとしてのトレーニングがなかなかできない。1週間空くタイミングで戦術的なことをやるのは大事だと思う。もう一度、チームとしてどう守るのか、どう攻めるのか。全員が意思統一できるようにしたい」と歓迎する。

その翌日にはミーティングを開き、監督やコーチだけでなく、選手からもチームや現状に対する意見が出されるなど、いわゆる“腹を割って話し合う”時間が設けられた。實好礼忠監督は文字と映像を使って、改めて今年のスタイルを実践するために必要な要素を明確にさせたという。「そこがぼやけている選手もいた。僕自身、いろんな表現で伝えすぎたのかもしれない」と反省の弁を述べている。

選手サイドからは、有意義な時間だったという声が聞こえる。宮吉拓実は「京都の良さや、今年積み上げてきた部分を試合で発揮しよう、という話がありました。琉球戦では数メートルのポジションで先手をとられてしまうとやられることを、チーム全員が痛感させられた。そうした細かいところから、練習で取り組みました」と話す。清水圭介も「今までやれていたことが、最近はしっかり出せなくなっていた。そこで、原点に帰るべきところがどこなのか。もう一度、チームとしてやるべきことを監督が示してくれた。中身の濃いミーティングだったと思います」と感想を述べた。その上で「結果が出ているチームは精神面も充実している。自分たちがやるべきことへの自信、厳しさの中での楽しさからくる充実、それらがあって結果が出るんだと思う。いまはチームとしての自信を少し失っているかもしれないが、ホームに戻って戦えるこの試合で立ち返るべきところに立ち返って、自分たちの良さをもう一度出すために突き詰めていきたい」(清水)と山形戦への決意を語った。

今節、ホームに迎え撃つのは好調・山形。約3ヶ月前の前回対戦ではピーター ウタカが4得点を叩き出す活躍で勝利したが、頼みのエースも、ここ4試合は無得点。過密日程の中で出場し続けている疲労も散見される。今こそ全員の力を集結させ、それをチームパフォーマンスとして発揮させなければならない。

その為の中核を担う1人でもある安藤は「勝点3を取ることでしか状況を変えられない」という覚悟を持って試合に挑む。


文:雨堤俊祐(京都担当)


明治安田生命J2リーグ 第30節
11月1日(日)14:00KO サンガS
京都サンガF.C. vs モンテディオ山形
サンガスタジアム by KYOCERA(京都サンガF.C.)
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