【福岡 vs 琉球】3か月ぶりの復帰。重廣卓也がチームに勢いをもたらす。

2020年11月10日(火)


第31節水戸戦。約3カ月ぶりに重廣卓也が帰って来た。復帰初戦ということもありプレー時間は前半だけの45分。ボールと芝の感触を確かめるように、そして楽しむようにプレーした45分間。「やっと帰って来た」。そんな想いが伝わってくる45分間だった。

「何カ月もやっていない中で、走り回って、攻守にわたって貢献してくれた。すごいプレーはなかったが、それは残りの試合で出してくれると思う」と話すのは長谷部茂利監督。重廣本人は「長谷部監督が掲げるアグレッシブさというのは、もともと僕が持っていたもの。そういうものは出せたと思うが、個人的には自分が思っていた以上のプレーはできなかった。まだまだ納得のできない内容だった」と振り返ったが、その表情にはほっとした気持ちが混じる。

チームを離れることになったのはホームで行われた第8節の愛媛戦。「100%でできない状態になっていた」(長谷部茂利監督)という理由で前半だけで交代。診断結果は「右すね疲労骨折」というものだった。まずまずの出だしだったチームも、途中交代となった愛媛戦も含めて、その後の7試合は1勝2分4敗。治療に専念するしかないのは分かっていたが、勝てなくなったチームを外から見つめるしかなかった日々はやりきれない想いがあったことだろう。

しかし、第16節からチームは12連勝を含む15戦無敗を記録して一気に優勝戦線に浮上。J1昇格に向けて勝点を積み重ねている。
「小さな変化がアビスパを変えたのかなと思う。今のチームは自信に満ち溢れていて、『自分たちのサッカーはこうだ』という自信がかなり出てきている。愚痴や不満もないし、本当にいいチーム、いい流れになっている、復帰してからそんなふうに感じている」

もちろん、自分もその流れに入ってチームに貢献したいという思いは強い。
「早く今のチームの勢いに馴染めるようにしたい。そして、今年はまだゴールを挙げていないが、ヒロ(前寛之)や(松本)泰志も最近は点を取っているので、そういうところで負けてはいられない。自分が入って何が変わるかは分からないが、攻撃だけではなく、守備の連係や、試合体力などを早く元の状態に戻して、自分の持っているものを残り10試合に還元して、それが結果に結びついたらいい」

そして、次のように続ける。
「多くの方から、たくさんの期待をしていただいていた中で、怪我で離脱することになってすごく悔しかったし、ファン、サポーターのみなさんは、期待を裏切られたような感じになったと思う。残り10試合で期待を取り戻せるようなプレーをピッチで表現したい」
ピッチに戻れた喜びと、ファン、サポーターの期待を背負って、重廣はJ1昇格のゴールに向けてひた走る。


文:中倉一志(福岡担当)


明治安田生命J2リーグ 第33節
11月11日(水)19:00KO ベススタ
アビスパ福岡 vs FC琉球
ベスト電器スタジアム(アビスパ福岡)
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