【熊本 vs 今治】チャンスを掴み、Jのピッチに立つMF相澤祥太。関係者への感謝の気持ちをパワーに変えて

2020年11月17日(火)


正式に加入が発表されたのは、始動日から1ヶ月ほどが経ったころ。新体制発表の時点でその名前がリストになかったMF相澤祥太は、2月初旬のトレーニングマッチでも存在感を発揮するなど、練習参加期間のパフォーマンスを評価され、晴れてJリーガーとなった。

前所属の鎌倉インターナショナルFCは、神奈川県社会人リーグ2部に所属するチーム。同クラブで昨年監督を務めていた宇留野純氏がかつて熊本でプレーしていたことや、相澤自身が大木武監督が指揮を執っていた当時の岐阜に練習参加したこともあった経緯から、熊本の練習に参加。確かな技術と周囲を生かす配球のセンス、狭い場所でボールを受けてのスペースへの展開や、ミドルレンジのスルーパスなどが強みだ。

1996年生まれの24歳で、大卒2年目の学年にあたる。流経大柏高(千葉)〜流通経済大と、プレーヤーとしては光の当たる道を歩んできた方だろう。しかし大学卒業後はJクラブとの契約には至らず、オーストラリアのクラブにプレー機会を求めた。そうした曲折を経て日本でプロとなれたからこそ、周囲への感謝を頻繁に口にし、試合のメンバーから外れた時期も気持ちを落とすことなく、自分を高めることに取り組んできた。

「ピッチの上で意識しているのは…、しゃべることと、ボールをもらい続けること、ですかね。今の形だと(河原)創が横にいて、完全に任せるまではいかないけど役割分担ができて、うまく攻守のバランスが取れている。試合に出ていない時期は縦パスが少ないなと感じていたし、トモ(岡本知剛)さんも絶対に顔を出してくれるから、ボールを受けたらそこは常に見るようにしてます。でも自分が試合に復帰してから連敗してるんで…、今の状況は微妙。もっと体を張って、粘り強く守らないといけない。自分でも得点を取りたいけど、他の選手が取ってくれる方が嬉しい。自分としては拾ってもらった身だと思ってるんで、もし来年、このチームにいなかったとしても、やっぱりなんとしてもJ2に上げたいです」

練習中には周囲を笑わせるような冗談を言ったり、練習後のジョギングでもサッカーとは関係のない話をして空気を和ませたりと、「ちゃらけたキャラ」に徹しているが、ピッチの上でのプレーと同様、周囲への目配りは細かいものがある。

「残りは毎試合、しびれるゲームになると思うし、緊張感もありますよね。でも最後にみんなと笑えないと意味がないんで、一喜一憂しないでやっていきたい。結果を出して、返さないといけないものがあると思ってるんで」

クールなように見えて、その実、内側では熱い思いをたぎらせる男が、残り7試合を盛り上げてくれるはずだ。


文:井芹貴志(熊本担当)


明治安田生命J3リーグ 第28節
11月18日(水)19:00KO えがおS
ロアッソ熊本 vs FC今治
えがお健康スタジアム(ロアッソ熊本)
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