【大宮 vs 町田】ボール奪取のスイッチャー、菊地俊介が担う大宮の攻撃

2020年11月20日(金)


「だいぶ遅くなってしまいましたけど、1つ取れたことはすごく自信になります」
本当に遅ればせながらの得点だった。今シーズン、ジュニアユースまでを過ごした古巣に復帰した菊地俊介が、明治安田生命J2リーグ第32節甲府戦で決めた同点ゴールは、自身にとって大宮移籍後15試合目にして初めてのゴールとなった。大きな期待を背負いながら、それでも秋口まで待つことになった初得点には、試合後の会見でもさすがに苦笑いとなった。

中盤ではシャドーやボランチをこなし、プレシーズンにはセンターバックまでをも務めたユーティリティー性は彼の大きな魅力だが、中でも運動量豊富なプレッシングはチームの大きな助けになっている。第22節京都戦では2点ビハインドの後半から出場し、激しくピッチを駆けチームのギアを一気にトップにまで引き上げ、大逆転勝利を演出。イバの加入以降はシャドーに回ることが多くなったが、第31節北九州戦からは再び前線からの守備のスイッチ役として、連戦の中で1トップを富山貴光とシェア。攻撃的な守備でチームは勢いを取り戻しつつある。

「相手がボールを持った時にはアグレッシブにボールを奪いに行く、ということがチームとして共有できている。自分が先頭に立ってスイッチを入れることができているし、それに後ろの選手がうまくついてきてくれる感覚が、今はすごくある」

甲府戦と、続く山形戦では不運な面もあり連敗。前節金沢戦では勝利したが1得点に終わった。この3試合、チャンスの数は決して少なくない。決定力はやはり大きな課題である。

「三門(雄大)さんが高い位置を取るので、そこで自分が裏に抜けたり、ボールが入った時に失わないように味方に渡すことを意識している。シャドーの(黒川)淳史や(青木)亮太とはいい関係でプレーできている感覚があるし、その3人でもっと得点を取らないといけない。そこは連係をもっと高めていきたい」

例えば北九州戦の先制点は、青木のボール奪取からのスルーパスに菊地が抜け、そのクロスを黒川が沈めた。この3人に三門、小島幹敏が関わり、さらに両ワイドが絡めば分厚い攻撃が完成するだろう。

残念ながら来季のJ1昇格の可能性は潰えてしまった。だからこそ、ここからの残り8試合はより重要になる。チームとして個人として、来季につながる可能性を見せるためにも、前線のスイッチャーたる菊地の役割は大きい。


文:土地将靖(大宮担当)


明治安田生命J2リーグ 第35節
11月21日(土)14:00KO NACK
大宮アルディージャ vs FC町田ゼルビア
NACK5スタジアム大宮(大宮アルディージャ)
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