【G大23 vs 岩手】度重なるケガを乗り越えて。シン ウォノは未来に向かう。

2020年11月21日(土)


「素晴らしいサッカークラブ、ガンバ大阪に加入できて本当に嬉しく思います。これまでの努力が報われたという嬉しい気持ちもありますが、絶対にここで満足せずに一生懸命頑張って、ガンバと韓国を代表する選手になれるように一層の努力をしたいと思います」

今シーズン、ガンバへの加入に際して喜びを口にしていたシン ウォノ。だが、プロ1年目のシーズンは、彼にとって厳しいスタートになった。ケガで出遅れたことに加え、待望のJリーグデビューを飾った明治安田生命J3リーグ第4節・ロアッソ熊本戦で再び、肩を痛めて無念の負傷交代に。そこからピッチに戻るまで約3ヶ月半もの時間を要した。

「ケガして、復帰してまたケガをして…その都度、一生懸命頑張ろうという気持ちで向き合ってきましたが、正直、キツかった部分もたくさんありました。でも、常に両親が支えてくれたし、それ以上にガンバにいる韓国人選手のヒョン(兄)たちが…ヨングォンさんやその家族、ユノさん、名古屋に移籍したジェソクさんらがいっぱい助けてくれました。ヒョンたちがいなければ乗り越えられなかったかもしれない」

通訳がいない環境下で、初めての異国の地でのサッカー、生活は決して簡単ではなかったはずだ。かつて、ガンバの歴代外国籍選手の中で公式戦最多出場数を数えるほど中心選手として活躍したオ ジェソクでさえ、移籍初年度は通訳がいながらも環境に慣れるのに時間を要し、様々な『孤独』と戦っていたことを思い返しても、ウォノが向き合ってきた苦境は想像できる。それでもヒョンたちのアドバイスを力に、前を向いた。

「加入して最初に筋肉系のケガを負った時にジェソクさんに相談したら、『俺も1年目はいっぱいケガをして悩んだけど、耐えて、耐えて、努力を続けていたら明るい未来が待っていた』という話をしてくれて、すごく励みになりました」

そんな日々を乗り越えて再び、第25節・FC今治戦でJリーグのピッチに戻ってきたウォノ。それを機にコンスタントに試合に絡む中では、第27節のヴァンラーレ八戸戦のように、わずか36分で交代になる屈辱も味わったが、日々の成長を目指す今の彼にとってはそれも「プレーできる喜び」であるはずだ。Jリーグデビュー戦以来の先発となった第26節・カマタマーレ讃岐戦後の言葉も、現状に満足せずに成長を求める意欲を示している。

「今日の試合では1%も自分の良さを出せなかった。何度か攻撃には絡めて、相手との1対1の場面も多かったですが、そこからクロスボールをあげたり、フィニッシュにつながるプレーができなかったので悔しさが残りました」

自信を持つ『1対1での仕掛け』は、結果につながってこそ相手の脅威となり、本物の『武器』となる。それを自覚すればこそ、ウォノは偉大なヒョンたちの姿を指針に『未来』に目を向ける。


文:高村美砂(G大23担当)


明治安田生命J3リーグ 第29節
11月22日(日)14:00KO パナスタ
ガンバ大阪U−23 vs いわてグルージャ盛岡
パナソニック スタジアム 吹田(ガンバ大阪U−23)
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